詩集2 21 返答詩集2 21 日記詩集2 21 おまけトーク(それもこれも全部心が疲れたサイン | 私にとって詩を描くことは祈ることと同じ。それを私は希望と呼ぶ。

私にとって詩を描くことは祈ることと同じ。それを私は希望と呼ぶ。

それは闇の中に見出した光
苦しみに絶望し 痛みに涙して
その零れた雫が奏で 咲いた花のような光
それは絶望に対する楔 そして世界への賛歌
言葉は連なり詩となり 詩は列なれば物語となる

詩集
「何度でも歩むために」


独りで歩き出す背中が
本当は心配でしかたがない

手を取って歩きたい
でも未来を奪うから

本当は傷ついてほしくなんかない
できることなら全ての痛みから守りたい

痛いことも 哀しいことも 見守っていたい
だからどうか乗り越えて

自分だけの
歩みで

自分だけにしかできないことだから

痛みも力に変えられるように
悲しみも優しさに変えられるように

苦しかったら戻ってくればいい
怖くなったら逃げてくればいい

安らぎの中でまた
歩み出す勇気を携えて

また 何度でも
歩いていけばいい


返答詩集
 「大切なもののために」


大事なものに出逢って
守りたいと思ってきたはずなのに

本当はすがっているだけで
失う恐怖でしかなかったのかもしれない

一緒にいたいと願う自分のため

それでも誰かの幸せを
祈らずにはいられない


日記詩集
 「心の故郷 始まりの場所」


出会ってみないと分からないから
未来の果てへと想い続けるしかなくて

風の調と雨の唄に予兆を知る
信じて待っているからこそ見つけられたりする

本当はどこかでずっと求めていて
放った想いが 飛んで 弾けて 歌詞になる

分からなくていい 分からないままでいい
知らなくていい 知らないままでいい
全部理解しなくていい 理解できないこともあっていい

苦しくて泣いている心に気づけるだろうか
夜の余韻と陽の旋律を聴きながら

何処かを目指して歩み続けて
目指せば目指すほど離れていって
いつしか道を見失って彷徨っている

苦しくても生き抜いて
辿り着いた場所は

どうしようもないくらいに
自分自身だった

何度でも旅に出て 何度でも還ってくる
これまでも これからも 歩んでいく 自分という道

出会いと別れの数だけ足を踏み出して

止まった時計は揺れる
震える心が動かしていく

出会ったものは大事なものばかりでもなくて
捨てたいのに持ってきてしまったのはどうして

手放したくないのに
痛みと一緒に離れてしまったものもあって

ずっと空に呼び続けていたのに
いつの間にか忘れてしまったものもある

痛みや零した涙や後悔や苦しみは
もう拾わなくていいから 零れたのかもしれない

砂漠のような場所で
どこにあるかも分からない宝石を探すような旅路だった

忘れても不思議なもので
新しい出会いが思い出させてくれた

耳を澄ませば聞こえてくる
垣間見えた心の原風景

どこへ行こうとも決して離れはしない
自分だけの故郷

 

 

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おまけトーク

忙しさの中で自分でも気づきつつも心が弱っていく。誰かに頼りたくなる時もあるし、気丈にふるまえなさそうな弱気になる時もある。なんでもないやりとりに苛立ったりする。ちょっとした分かり合えなさと言うか、ニュアンスの違いに傷ついたりする。自分のことをどう言葉にしてオープンにすればいいのか、分からなくなったり。疲れていたんだ、という当たり前のことにさえも、立ち止まってやっと気づいたのは、思ったのは全部終わって朝方にのんびりとコーヒーを飲んで振り返った時だった。だいぶ自分の中心軸からずれていたし、全然二人三脚できていなかった。心を引きずって無理やり体を動かしていた。あんまりいい状態じゃないな、と思いながら動いていたけど、そういうことだったのか。私は平気なふりをしているけど、本当は思っている以上に繊細で傷つきやすいと思い知らされて、子供の頃はそんな自分に失望していた気がする。今なら受け止めてあげられるから、自分に手を伸べられる。本当は自分に、分かってほしかったんだ。