人が変わらなければ出口は見えない・2題。 | クズで何が悪い!

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場末の飲み屋の酔っ払い程度の「なんでもかんでも言掛り」です。

一つは「リニア問題」。まあ、問題でもなく、一人の権力者の暴走以外の何物でもないのだが。

川勝知事の名前は、この件で一躍全国区。まあ、あれだけ論理とも言えない「破綻した論理」、言い換えれば「屁理屈」の連続をよくも言えるもので、酷い話。

 

最初は「静岡の水」から始まった暴走劇。そもそも「静岡の水」ってなんだ? 山から出る伏流水は「一自治体が所有権有するもの」なのかね? 日本の水でしょ?それ言うなら。海だって川だって山だって、自治体が所有を主張すること自体が馬鹿げている。富士山がどっちのものか?なんてことを、延々主張する自治体ですから、何をか況や。少し前に山梨県が「境界を定めず、共同で管理する」と言ったが、それがまともな発想で、自治体の境界線なんてのは、単に「自治の利便性」だけの事で、「オレの山」だとかそういう話ではないはず。どっちが管理したほうが効率が良い・便利だ、その程度の話。まして、「オレの水」なんてのは、自治体の長の主張だとすれば、狂気の沙汰だ。

 

遅延させ、費用を垂れ流させるやり方は、国民の利益に反する。それを「県民の総意」でやるなら、「一切の工事は認めない」として、「静岡を通るルートの工事差し止め」でもすればいい。それもせず、単に「ごねるだけ」ってのは、子供以下の暴挙。

オレが静岡県民なら、あの知事を辞めさせられないなら、恥ずかしい話だと感じる。

 

ま、こういう人が考え方を、支持する人がいるって事で、どうにもなりませんね。なんでもそうですが、行政も公共交通も、利用者の利便性が第一で、それをいかに「低コスト」で「最大限のサービス」を提供するか?が行政手腕。駄々をこねる事じゃない。

まして、あれだけ「調査」し「数値」を提示し、金をかけて時間をかけて説明してる話。ケチをつける気になれば何でもできるってのを、まさに「見せつけられる」話で、気分が悪い。川勝知事がやってる間は、絶対に進展しませんね。周辺自治体がどれだけ説得しようが、「疑問を呈して反対」してる訳じゃなく、単に「反対」、何を言おうが「反対」なんですから、自民党と共産党の議論と一緒。出口なんてありえないのですな。

 

もう一つは、様相は全く違うが「基地問題」。普天間の辺野古移転は、未だに「地元反対」で遅れに遅れる工事の進捗状況らしい。この問題は根深いと言われまして、反対派の知事が当選しているのですから、その通りなんでしょう。反対が良いか悪いか?と言えば、微妙な判断ですが、言えることは「一旦は了承した案件」だという「事実」が存在します。前の知事さんは「認可」したものを批判して当選した今の知事さん。なので「民意は反対」と、そうなるのでしょうが、じゃあ「認可決定」はどうなるの?と。金の話じゃないと言われるでしょうが、既に支出した「基地補償金」と言われる「500億円」の地元への補償金は既に配布済み。多くは「漁業補償」だが、これも米軍基地と一緒で「思いやり予算」と言われ、実際の「被害額」を大きく超える金額が払われている。これはどうするのか?知事は一切コメントしない。まさか「迷惑料」で貰うつもりじゃないだろうが。

 

例えば、「何度も保障し、何度も謝罪した」半島問題。半島問題というか「戦後補償」の問題。これも「政権が変われば反故にされる」という歴史。これに対して、「しょうがないよね、体制が変わったのだから」と納得する国民が、どれほどいるのだろうか? オレはで言えば、「そういう国は信用に値しない」と感じるのだが。

 

更に、まず「なぜ沖縄か?」の議論がされない。現状で「沖縄に集中している」のは間違いないが、どうしてそうなっているか?の議論を「明確に」しない。これも、その先の海の向こうの国に対する配慮なのか、なんなのか。

明確に「地政学的」に「重要な地域」で間違いないのが沖縄で、そこに「重点配備」するのは、戦略的防衛手段としてはまとも。沖縄が占領されていた歴史も理由となるが、それ以上に「大陸に対する抑止力」のほうが、理由としてはまとも。

 

一応「韓国」は日米同盟とリンクすると言われるため、現状では日本海側の「島」にそれなりの設備はしないが、そうでなけれな「対馬」や「佐渡」なども、戦略的重点地区となるのは必然。いや、今でもやるべき地域なんだが。

 

背に腹は代えられない、という沖縄独特の事情もある。まず「産業」と言えるものが「観光」のみ。大きな工場はグーグルでも見てもわかるが「石油関連」の施設のみ。これも「原産国から近い」という地政学によるもので、そうじゃなければ「需要・生産」を考えてもっと本土に近いところのほうが理想的だ。半面、有事の際に狙われる施設であるため、政治家は言わないが「首都から離す」ってものある。これも地政学であり政治の話。

 

全国の都道府県で一番「離婚率」が高いのが沖縄。色々理由はあるのだろうが、大きな産業がない=平均賃金も低いとなり・・・結局「腹いっぱいなら喧嘩はしない」という、当たり前の事も関係ないとは言えないだろう。沖縄の繁華街には・・・と、この橋はやめときましょう。

 

理想でしょうが、と断ったうえで、県民が納得できる「政策」を提示し、県民が豊かになれる県を作っていかない限り、反対しててもジリ貧で、座り込みは「ほぼ動員」という現実を、どうやって正当化するか?。出来なければ「自分が当選したいための反対」と批判されても、致し方ないと感じますね。

 

「公僕」なんて言葉は嫌いだが、理想を忘れた権力者ほど怖いものはない。理想論と建前論は違います。理想論は、時に批判にさらされたり、庶民に負担をお願いする事もあります。反対されることもあります。しかしその際には、明確な「利益」や「利便性」「サービスの提供」という、ビジョンがあります。それを如何に「丁寧」に説明し「賛同」頂くか。

建前論は、基本「何もしない」事が原則となります。なので「出来ない理由」を探す事になります。まあ、役所にありがちな傾向ですが。コンプライアンスを主張しますが、住民サービスが基本の行政おいて、コンプライアンス以上に大切な事はなにか?

ここに、行政の「キモ」が存在します。

 

ちなみに、「行政サービス」と言いますが、サービスと聞くと「何かをくれる」とか「ただで何かをやってくれる」とか勘違いする人が多いでしょうが、今ある行政の仕事が全部「行政サービス」です。その対価として「税金」を納めている訳で、それがなければ「ぼったくり」であり、納税する意味がなくなります。要は「暮らしやすくする事」「利便性の提供」「共助の精神」。なので、例えば「除雪」だって住民サービスであり、この原資は税金となります。満足いく内容かは別として。

ですから、政治は所得の再分配という考え方が、思想が右だろうが左だろうが「政治の仕事」となる訳で、税金を集めて行政サービスを充実する。これが政治の仕事の「本質」です。

 

これが崩れれば「ノアの箱舟」と一緒です。その意味は人それぞれで。

 

 

という事で・・・

どちらも知事さんも、色んな考えがあるでしょうが、根底に「県民」「行政はサービス業」という、「思想がなければ」、やがて県民からも見放されると、そういう事ではないでしょう。ってか、見放さなければ「舐められる」って事ですよ、政治や行政から。

 

簡単ですよ、人の役に立たない・夢のない・理想を語れない、未来を描けない・・・

そんな政治家は・・・

 

「選挙で落とせば」いいんですから。