中国工場の品質管理や工場運営のヒントが得られる
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中国工場品質管理コンサルタントが
中国の実状をお伝えしています。
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セミナーの案内を3つ!!
1.中国工場・品質改善セミナー
2.外観目視検査セミナー
3.中国調達+中国部品品質の確保のための
設計指導ポイントセミナー
1.「中国工場・品質改善セミナー」のご案内
日時:2017年9月8日(金)10:30~17:30
場所:北とぴあ 807会議室
(京浜東北線・東京メトロ南北線・王子駅)
講師:根本 隆吉(KPIマネジメント株式会社 代表)
生産の3要素で捉える
「1日でわかる中国工場の問題点と品質改善の進め方」
~中国工場品質管理・取引先指導のポイント~
~中国人を理解するための異文化コミュニケーション~
2.「外観目視検査セミナー」のご案内
日時:2017年10月6日(金)10:30~16:30
場所:北とぴあ 802会議室
講師:根本 隆吉(KPIマネジメント株式会社 代表)
外観品質を保証するための
「精度向上に向けた外観目視検査の上手な進め方と
具体的実施手順」
~バラツキ低減・精度向上のための基礎講座~
海外工場で外観検査を実施するときに注意すべきポイントも解説!!
3.「中国調達+中国部品品質の確保のための
設計指導ポイントセミナー」のご案内
日時:2017年10月4日(水)10:30~16:30
場所:北とぴあ 802会議室
講師:第1部 小田淳先生 第2部 岩城真先生
第1部:中国で不良品をなくすための設計指導ポイント
・即効果が出る3つのメソッド
第2部:ワークと事例で学ぶ・実践中国調達の極意
・中国調達メリットの出し方
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■ 寸法不良・メジャーの精度が問題?! ■
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前回、外注先から直接出荷させる部品の品質を
どのように確保するか?
ひとつの手段として不良品を出荷させないために
自社検査員を派遣している例を紹介しました。
今回は、日本企業が中国企業(A社)から購入した
ユニット製品で起きた不良の事例です。
前回との共通点は、1部の部品が購入先中国企業の外注から
直接出荷されていたことです。
でも、A社はB社に自社の検査員は派遣していませんでした。
外注先(B社)から直接出荷されるのは長尺部品で、
それをつなぎ合わせで使うようになっています。
ところが何本かつなぎ合せていくとズレが生じ、
ユニットを組立てることができません。
その長尺部品の寸法を測ったところ、
規格より長いことがわかりました。
規格よりもプラスしているので、
それが累積して大きなズレとなり
組立たなくなるという現象でした。
購入先のA社にクレームを付け、
原因・対策の報告を求めました。
原因として書かれていたのが、
長さを測定するメジャーの精度が狂っていた。
それを使って検査をしているので、
外注先は合格品として出荷したとありました。
顧客からのクレームを受けてA社スタッフがB社で
寸法検査を行い、
B社が合格とした部品の寸法がNGであることを確認しました。
それは、A社とB社のメジャーでの測定値に
差があることを意味します。
測定値の差を1m、3m、5mで検証したところ、
それぞれ0.4mm、0.8mm、2.5mm程度
B社のメジャーの方が小さな値が出ました。
そのためにB社で合格のものは、
プラスNGになっていたのでした。
A社は対策として、作業や検査に使用するメジャーを
自社と同じものを無償支給することにしました。
支給した段階ではメジャーの精度は問題ありませんが、
使っていくうちにずれてくる可能性があります。
定期的に校正することが必要なのですが、
外部に校正に出すくらいなら、
新しいメジャーを支給した方が確実と考え、
1年ごとに支給することにしました。
今回の問題は、A社の外注管理不十分が招いた結果とも言えます。
検査器(測定器)の測定値が正しいことを確認するのは基本です。
自社検査員を派遣していないのですからなおさらです。
測定器の校正が必要なことは理解していても、
測定値が狂うことなどそうそうないと思い、
ついおざなりになってしまうとこのようなことが起きるのです。
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