先に書いたように、制作現場のディレクターは、常にギリギリ、がけっぷち。

取材協力先と連絡を取り合うのに時間的な余裕があればいいですが、

生放送番組の場合、放送日の直前までネタを探し回っていることもしばしば。


「あのう、明日取材させてほしいのですが……」
 などと、急に連絡することも間違いなくあります。

かくいう私も、地域紹介コーナーや生中継コーナーを担当していたときには

前日、ひどいときには当日の撮影現場で、いきなり取材のお願いをしたことも度々ありました。


真剣に、PR活動を行おうと考えているのでしたら、

テレビ側にこのような事情があることを覚えておき、

どのような状況でも瞬時に対応できるだけの体制は整えておくことをおすすめします。


突然の取材に対応できる体制を整えておけば取材される機会は広がり、

せっかくのチャンスを逃がすようなことをしなくてすみますから。


放送直前、ギリギリの状況下で舞い込んだ取材依頼を断ることは、

もったいないことこの上ない。それに応えられる心づもりがあれば、

いざというときに動じないですむので、念頭に置いておくのは無駄ではありません。


そして、取材チャンスを逃さないためにも、

勤務時間外であろうと休日であろうと、連絡が全くつかなくなるという状況は、

避けるべきです。アフター5や休日にやむなく連絡を入れたが、

誰ともつながらない。

こうして人知れず、せっかくのチャンスを逃してしまうことは、意外に多いのです。


テレビ業界の人間は、一般企業の人とは時間の感覚が異なります。

その上、殊のほかせっかちです。そのことを理解しておいたほうがいいでしょう。


必要なときに連絡がつかなければ、よほどの魅力がない限り、

ほかをあたります。機会を逃さないためには、プレスリリースに、

会社の連絡先だけではなく、携帯電話の番号を記すことも一つの方法でしょう。