何を言いたいかというと、そんな精神的に危機な状況下に常に置かれている
ディレクターにとって、放送できそうなネタ(情報)は「宝物」なのです。
ですから、PR活動(情報提供)は、
「テレビ番組ディレクター様を崇拝し、歓待する」ようなものではありません。
どしどし番組あてに情報提供を実施してください。
ディレクターの本来の仕事は話を聞き、吟味し、興味を惹く面白い話題を
わかりやく視聴者に伝えることなのですから。
しかし、留意すべき点もあります。後ほど詳しく説明しますが、
通常、企業やPR会社からメディアへの情報配信は、
「プレスリリース」と呼ばれる印刷物によって行われます。
プレスリリースには伝えたい情報、発表する内容の概略などが記載されていますが、
この情報提供がくせ者。私の経験から言って、
正直、送られてくるプレスリリースの99%は、どうでもいい内容なのです。
テレビ番組は、視聴者が求めている情報を放送しなければなりませんので、
番組を制作するディレクターも、業務上、
視聴者の立場で考えること、判断することが、身に染みついています。
しかし、視聴者や番組制作者の考え方や立場を理解し、
そのニーズに合う有益な情報を盛り込んだプレスリリースは、
非常に少ないのが実情です。また、残念なことに、企業のPRを請け負って、
テレビ局にやってくるPR会社のスタッフにしても、
当り障りのないプレスリリースを差し出しては、当たり前のように、
「これ、何とかなりませんかね?」
「この間お渡しした資料の件、どうなりました?」
などと、オウムのように繰り返すだけというパターンが大多数なのです。
ですから、テレビ番組を理解し、放送できそうな「切り口」を
ある程度提示することができれば、あなたが扱う商材が、
テレビ番組の取材を受ける可能性は大きくなります。
テレビ番組で紹介されて一躍有名になるのも、最早、夢ではありません。
まずは市販されているマニュアル本通りに、
プレスリリースを作成し、PR活動を実践するという方法もありますが、
「テレビでの紹介」を強く望むのであれば、番組制作を理解した
プレスリリース作りからはじめることを、おすすめします。
本コラムでは、テレビ番組の制作者側の事情を踏まえた、
プレスリリース作りのコツも解説していきます。