熟読のススメ | 樺木宏の1日3分!商業出版ブランディング講座

熟読のススメ


こんにちは、樺木宏です。


書店には「速読」に関する本は沢山ありますが、その逆の「熟読」はあまり見かけませんね。

では、速読>熟読 なのかと言うと、全くそんなことはありません。

知的生産に関わるビジネスパーソンであれば、むしろ「熟読」の方が大切だとすら思います。

そこで今回のお題は『熟読のススメ」と題して、私の考えをお届けしたいと思います。


なぜ「熟読」なのか?

結論から言えば、「目的を達成するのに役立つから」です。


ちょっと説明が要りますね。

誰しも、本を早く読めれば、それに越したことはありません。

今まで2時間かかっていたものが、30分で読めたらいいですよね。

貴重な時間を他に充てることが出来ます。


しかし、良く考えると、ちょっとおかしい事が分かります。

なぜなら、読書はただの手段に過ぎないからです。

読書で時間が短縮出来ても、それ自体は目的ではないのです。

では、何が目的なのか?

それは「結果を出すこと」です。

営業パーソンであれば、売上が向上することでしょうし、

課長であれば、部下と上司のマネジメントが上手くいくことかもしれません。

士業の方であれば、顧客を獲得し続けることも考えられます。

これらが「結果」であり、読書の目的とする所です。


そう考えると、「速読は速く読めるから良いことだ」というのは、ちょっと違うと思えてきます。

実際は、「速く問題解決できるのが良い方法」なのです。

本を読んで問題解決するとは、新しい視点、知らなかった知識、異分野の考え方、などを、

自分の問題に当てはめて考え、解決のヒントにすることに他なりません。


ここで「自分の問題に当てはめて考え」と言いましたが、ここがまさにポイントになります。

世の多くの速読法は、要約と斜め読みの組み合わせです。

確かに速く読み終わるかもしれませんが、考える時間も同時に減らしているのです。

これでは、知識を得たり、ヒントを得る事は出来るかも知れませんが、問題解決は先送りされます。


もちろん、潜在意識に入った知識が,後日何かのタイミングで組み合わさり、突如解決策がひらめく可能性はあります。

ただ、人間の脳は、1回読んだだけではそのほとんどを、3日後には忘れてしまうのです。

記憶を定着させるには、1日後、1週間後、1ヶ月後、そして1年後に復習することが必要ともいわれています。

現代社会の情報量を考えると、これはかなりの時間と努力を要することです。


であれば、じっくり読みながら考えることは、実は結構時間の効率が良いのです。

読んだその時に、自分のビジネスに使えないか繋げて考えることで、まず新しいアイデアが出る可能性が高くなります。

脳の他の要素と結合するので、記憶に定着する効果も期待できます。

そして読後のテンションの高い状態で新しいアイデアが浮かぶことで、それをすぐ実行に移す可能性が高まります。

これが一番大切な「目的=結果を出す事」に直結するのですね。


いかがでしょうか?

時間効率が悪いと思われている「熟読」も、ビジネスパーソンの視点から見ると、

意外と合理的ではないでしょうか?

逆に言えば、たとえ速読が出来ても、全ての本をそれで読んでしまっては、逆に効果が下がってしまうのですね。


ぜひ心置きなく熟読をして頂き、皆さんの知的生産力をさらに向上させて下さい。

ご参考になれば幸いです。