企画が決まってからのスケジュールは、これだけ知っていれば安心です
こんにちは、樺木宏です。
セミナーなどで良く頂く質問に、
「本はどのようなスケジュールで出るのか?」
というものがあります。
そこで今回は、具体的な工程と期間についてお伝えしたいと思います。
全体の中で、著者が関わる部分は下記になります。
出版決定→いったん書き上げる→編集者が整理する→校正のやりとりをする→OK
という流れです。
全体としては、最短でも4ヶ月、通常半年以上かかる工程になります。
以下、詳しくお伝えします。
出版が決定したら、一度出版社に出向いて打ち合わせをします。
その際、企画の内容や方向性について編集者と意見交換をする事が多いです。
場合によってはサンプル原稿を数ページ分書くこともあります。
目次構成はこの段階で徹底的に仕上げておくと、その後の執筆がラクになります。
企画の方向性や文体などを確認したら、いよいよ執筆開始です。
執筆の期間は、約2ヶ月程度が一般的です。
ただ、出版社の意向次第では増減することもよくあります。
1つのテーマについて約10万字書くというのはなかなか大変ですので、著者が最も苦労する時期でもあります。
いったん書き上げ、出版社に渡す事を「脱稿(だっこう)」といいます。
この段階ではまだ修正の余地が多い状態です。
編集者はその原稿を受け取り、読み込んだ上で修正を入れていきます。
この期間はまちまちですが、約1ヶ月程度みておくのが一般的。
意見交換を経て、原稿を整理し、まとめていきます。
ある程度まとまってきたら、「校正(こうせい)」と呼ばれる段階です。
ここでは実際の本のようにデータを作成し、ページレイアウトした上で、
紙に簡易出力したものを使います。
この出力したものを「ゲラ」といいます。
だいたい2,3回やり取りをします。
この期間は2週間~1ヶ月程度かかります。
これらの工程を経て、原稿がすべてOK、となることを「責了(せきりょう)」といいます。
最後に校正ゲラに直しが全くない状態であれば、「校了(こうりょう)」という言い方をすることもあります。
このあとの工程は、著者の手を離れます。
印刷会社が印刷、製本をしていくのですが、
全部製本してしまう前に、数十部だけ製本してサンプルを作成、仕上がりを確認します。
このサンプルは出版社から取次(出版業界の流通等を司る業界)に送られます。
この工程を「見本(みほん)」といいます。
著者に完成品の本が初めて届くのは、このタイミングです。
ここで始めて著者になったことを実感する人も多い、感激の瞬間です。
見本をチェックし、問題なければ残りの印刷物を全て製本していきます。
完成した本は、最終的には印刷会社から取次に大部分が送られます。
そして受け取った取次は、書店に随時発送して行きます。
この工程は、「配本(はいほん)」と呼ばれます。
書店では本が届き次第、店頭に並べていきます。それが発売日です。
こうしたシステムの為、地域によっては発売日が1日程度ずれることもあります。
これが、企画が決まってから書店に並ぶまでの全行程です。
ご参考になれば幸いです。