200万部突破の「もしドラ」から学ぶべき心構えとは?
こんにちは、樺木宏です。
出版企画を多く拝見していると、「自分」にフォーカスしているものが
多いです。
自分の強み、実績、経歴、etc・・・
でも実は、著者になる人の多くは「いったん自分から離れる事が出来た人」なのをご存知でしょうか?
自分よりも相手を優先する、というと何か道徳のお話みたいですが、
もちろんこれはビジネスである、「商業出版」の話です。
なぜ、「相手の事を考える」事がそれほど重要なのか?
それは、商業出版で求められるさまざまな事が、自動的に満たされていくからです。
具体的には、
・読者のターゲッティングを絞り込む
・読者を結果に導く導線をつくる
・読みやすいよう工夫する
・流通の戦略を考える
といった要素が満たされていくのです。
事例として、昨年発売になり、200万部を突破した「もしドラ」
でご説明します。
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら/岩崎 夏海

¥1,680
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著者の岩崎夏海さんは、この本を10代の知り合いの女の子に設定した、と言っていました。
そしてその子に、自分にもっと自信をもってもらいたい、でも良い本は難しい・・・
という所からスタートした企画だったという事です。
ターゲッティングの秀逸さもさることながら、まずはこの「読者に貢献したい」
という気持ちが、その後の工夫を生んでいます。
もしこれが、「ドラッカーの本を書きたい。マネジメントだから、読者は中間管理職かな」
という考え方になっていたらどうなっていたでしょうか?
舞台は普通に会社になっていたでしょう。
対象がビジネスパーソンなら、分かりやすくたとえ話にする必要がないので、
そもそも物語形式になっていないはずです。
もちろんライトノベル形式ではなく、読者の読みさすさも損なわれていたと思います。
カバーデザインも普通で、ビジネス書コーナーに突如「萌え系」が出現するという販売上のインパクトもなかったでしょう。
そして何より、「ドラッカーの本質を徹底的に掘り下げて、ビジネス書など読んだ事のない人にも伝わる」というコンセプトが生まれていなかったはずなのです。
200万部売れるという事は日頃ビジネス書を読まない人が買った、という事です。
つまり、ミリオンセラーには決してなっていなかった、と言えます。
これら全ての要素が、読者のターゲッティング、そしてその読者に貢献する姿勢から
生まれている、という事は注目に値します。
そして、皆さんの企画に活かす事もできるのです。
今日の結論です。
読者に貢献するマインドを持ちましょう。
「どうやったらより理解しやすくなるか」
「言いたい事が伝わるか」
「結果を出してもらえるか」
に焦点を当てましょう。
その事があなたの出版企画をより魅力的なものにし、
より社会に貢献できるものとなり、
その結果、あなたのブランディングを後押しするのです。
これから出版企画を考える方の、ご参考になれば幸いです。
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら/岩崎 夏海

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