今の本は15年前の児童書並なのか? | 樺木宏の1日3分!商業出版ブランディング講座

今の本は15年前の児童書並なのか?


こんにちは。樺木です。

身辺雑記というにはちょっと真面目なテーマですが・・・


皆さんは、今の本の文字量は、15年前の児童書並に少ない

という事をご存知でしょうか?

今のビジネス書は38字×16行位になっているものが多いです。

これは実は、15年前の、小中学生向けとほぼ同等の文字数なのです。

文字数だけでなく、内容も昔は手応えのある、重いものが多かったのですが、

今はサクサク読める、軽いものも増えています。


では、本の価値は下がってしまったのでしょうか?

全くそんな事はありません。


「本」という物自体が、一部の人のものから、多くの人の為の物へ、

裾野が広がり、大衆化されていったという事なのです。

その昔、家電製品や自動車が大衆化され、小型・軽量化されていったプロセスに近いものがあります。

つまり、より手軽に、より使う人のニーズに合わせて細分化されたと言う事ですね。


また、近年はセールスコピーライティングのノウハウが出版業界でさかんに使われるようになりました。

これらは、読者の欲求を喚起するように、メリットを大きく、ハードルを低く見せようとしますので、

余計に「やさしい内容」という印象を与えている面もあります。


ですが、最近のビジネス書を実際に読めば分かる事ですが、

その内容までは低くなってはいません。

高度なノウハウを分かりやすく、理解しやすいように工夫されているのです。

むしろ逆に、読者に結果を出してもらうという意味では、

はるかに高度化していると言っても過言ではありません。


もちろん、近年の書籍市場は売上が下がっているのに、点数が増加しており、そこには不健康な部分もあります。

その結果、クオリティが十分でない本が市場にでている面も否めません。

ただ、それも発行点数の増加率を超えるものではありません。

その一部の本をもって、全体の本の質が下がったと決めつけるのは、

考えが浅いと言わざるを得ないでしょう。


今も昔も、

大切なのは著者の権威ではなく、読者にいかに貢献できるか?という目線

ではないでしょうか。


世の中に新しい目線、新しい価値を提供する事。

その結果、独自性、新奇性のある本が世に増えれば、それが初心者向けでも、

素晴らしい価値を持つ本だと思います。


逆に、いかに高尚で権威のある本でも、内容が誰かの二番煎じの内容であれば、

価値は低い本になるでしょう。


読者に貢献する姿勢をもって、著者として実力をつける事。

これが、今も昔も変わらぬ本質ですね。

逆に言えば、その姿勢を持たない著者が成功する事は難しい時代になっているのだと思います。