9月24日,中国の習近平国家主席が11年ぶりに国賓としてアメリカを訪問した。トランプ米大統領は習主席を自ら空港で出迎えるという異例の対応で歓迎した。米中首脳会談では,貿易をはじめ台湾問題やAI(人工知能)などを巡り意見が交わされる見通しである。

なお,22日には日米首脳会談が行われており,高市早苗首相は,「日米同盟の強さを示すことができた」などと成果をアピールしている。

在米シンクタンク関係者は,首脳会談に関連して,「トランプ大統領は,今日,習氏との首脳会談に臨むが,これを機に国内の経済問題の打開,イラン戦争終結に向けた糸口を見出したいところだろう。11月3日の中間選挙の結果で,共和党が上下両院で過半数を維持できればトランプ政権は今後も安泰だが,民主党が下院,もしくは上下両院の過半数を奪えばトランプ大統領が望む政策の実現は難しくなるだろう。中間選挙は,トランプ大統領の残り2年の政権運営を大きく左右することになる。今の低支持率を上昇させる方法として,トランプ大統領は,中国での市場拡大と中国のイランへの影響力によるイラン戦争終結を念頭に習主席との会談を実現させたのだろう。この会談の前に,日本を含む各国首脳とも会談しているが,トランプ大統領にとってはあくまで形式的なセレモニーに過ぎず,頭の中は習主席との駆け引きで一杯だったと思う。あえて,日本の高市首相の会談について言えば,なるほど公開された映像だけ見れば,終始高市氏のペースだったように思われるが,会談時間は僅か約30分程度で,トランプ大統領はうつむくことが多く,『今は(習主席との会談で頭がいっぱいで)それどころではない』というような印象を受けた。また,高市氏の名前をまだ覚えていないのか,高市氏を『彼女』や『日本の首相』と呼び,名前で呼ぶことはなかった。かつての『シンゾー』(故安倍元首相)のような関係性にはなっていないということなのだろう。高市氏は,『たくさんのイシューを話したいので,そろそろ会談を始めましょう』と取材の打ち切りを促し,日本側の通訳が英語で『報道陣に退出してもらいましょう』と高市氏が言ってないことまで付け加えたことで,マスコミと距離のあるトランプ大統領らの笑顔を誘ったことが印象的ではあったが,私的には,高市氏が用意周到に準備して,トランプ大統領を取り込もうとしている思惑が透けて見えた場面であった」とコメントする。

中国外務省の発表によれば,習主席は,アメリカに到着した際,トランプ大統領から「習主席は偉大な指導者だ。深く意見を交わし,両国関係の発展を推進することを楽しみにしている」などと声を掛けられたとのこと。また,習主席は,アメリカと中国の関係について,「ライバルではなくパートナーとなるべきである」と述べているとのことである。さらに「意見の相違は管理可能で,新時代における中米という二つの大国が正しく共存する道を切り開くべきである」として,今回の首脳会談を,「必ずや成功を収め,世界の平和に希望をもたらすものと確信している」などと期待を込めている。

世界中が注目している米中大国による首脳会談。果たして,高市首相がアピールした米国との緊密な関係が会談の内容に反映されるのだろうか。