第2次高市改造内閣が17日,皇居での認証式を経て発足した。高市早苗首相(自民党総裁)は,木原稔官房長官,茂木敏充外相,片山さつき財務相,小泉進次郎防衛相ら主要閣僚を留任させた。高市首相にとっては,自身の掲げる重要政策の実現に向けて,その指示を理解し,迅速・継続的に実行することを期待できるような布陣となっている。アンケート調査の内容も参考にして,高市首相は自身がコミュニケーションを取りやすく,情熱的で専門性の高い人材を選んだのだろう。
なお,次期総裁選に向けた高市首相のライバルと見られ,その去就が最も注目されていた林芳正総務相は退任することとなった。
永田町関係者は,「世界経済フォーラムの男女格差報告で政治分野の順位が121位と後れを取る中,高市首相は女性閣僚を増やすのではないかと期待していたが,新たに女性閣僚が就任することはなく,女性閣僚2人が留任しただけだった。良く言えば,女性ありきではなく,実力主義ということなのだろう。高市首相とは一定の距離感があった林氏は入閣することなく,また石井氏(元参議院議長)も交代したことで,自民党内でいわゆる『党内野党』が形成される可能性が高まってきた。もっとも,今の野党は人材不足や結束力の無さを露呈しており,現状のままでは自民党に対抗する勢力とはならないだろう。このため,『党内野党』に高市政権の牽制役を担ってもらう必要があるのかもしれない。派閥裏金事件に関与した関芳弘氏を文部科学相に,簗和生氏を農林水産相に起用したことは驚きで,直ちに内閣支持率に影響するのではないか。また,野党にすれば,国会での追及材料をわざわざ提供してもらったことで,これを契機に国民にその存在感をアピールしたいところだろう」と語る。
関芳弘氏(文部科学相)は,「その節は本当に迷惑をおかけして,心からおわびを申し上げたい」と改めて陳謝するとともに,「有権者にしっかりと説明し,深く反省して,こういうことが起こらないような仕組みづくりをできたらと思う」と述べた。
また,簗和生氏(農林水産相)は,「選挙を過去2回経ている。しっかりと説明責任を果たして,今こういう形でお役目をいただいているので,今回,大臣としてしっかりと職責を果たしていく所存だ」と述べた。
なお、高市首相は、今回の閣僚人事に関して、「アンケートで提案された政策や積極性と情熱を見極め、実行力重視の人選をした」と強調し、「新たな政策課題に責任を持って取り組むことや、専門知識や経験などを踏まえて、政権全体として力を最大限発揮できるように担務の見直しを行った」などと説明した。
第2次高市改造内閣がスタートした。