8月15日終戦の日。自民党の鈴木俊一幹事長,有村治子総務会長,西村康稔選挙対策委員長が靖国神社を参拝。当初は小林鷹之政調会長を含む党四役がそろって参拝する予定だったが,小林氏は地元・千葉での豪雨災害の対応のために,翌16日に参拝している。
また,15日,小泉進次郎防衛相,小野田紀美経済安全保障相,城内実成長戦略相,黄川田仁志沖縄・北方担当相も参拝したが,高市早苗総理は参拝を見送り,党総裁として私費で玉串料を納めた。これに関し,高市総理は,全国戦没者追悼式のために訪れた日本武道館の駐車場から,靖国神社の方向に向け,「正式な作法で『 遥拝ようはい 』を行った」などと説明している。
なお,自民党や日本維新の会,国民民主党などが参加している超党派の「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」(逢沢一郎会長)は約90人の議員で参拝。参政党の神谷代表や日本保守党の百田代表も参拝した。
永田町関係者は,「靖国神社参拝に関しては,かつての戦争に対するそれぞれの思いがあり,非常に難しい問題だ。靖国神社が軍国主義の精神的支柱となった国家神道の中心的施設であり,極東国際軍事裁判(東京裁判)でA級戦犯とされた14人が合祀されていることも,問題をより難しくしているのだろう。日本を思い,家族を思い亡くなった人たちを思えば,手を合わせたいという気持ちもあるが,当時戦争に反対していた人や被害にあった方々を思えば,控えるべきではないかという気持ちも生まれてくる。ただ,終戦記念日を迎えるたびに,『戦争は,他人の人生を一瞬にして変えてしまう。二度とあのような悲劇を繰り返してはならない』という思いだけはより強くなっていく」と語る。
また,共産党関係者は,「靖国神社は過去の侵略戦争を正当化するための施設として利用されている。靖国神社に政治家が参拝するということは,日本があの戦争をいまだに反省せず,肯定していることを世界に発信しているということではないか。共産党は、あの時代にあっても大政翼賛会に合流せず,命がけで反戦を訴えてきた。高市政権の軍拡に向けた動きには非常に警戒している」とコメントする。
今,若かりし頃の高市総理が国会で質問する動画が話題になっている。日付は1995年3月16日の衆院外務委員会。日本の戦争責任について,当時の高市氏は,「少なくとも私自身は,当事者とは言えない世代ですから,反省なんかしておりませんし,反省を求められるいわれもないと思っております」と主張。これには,当時の河野洋平外相は「過去の戦争について全く反省もしない,謝罪をする意味がないという議員のご発言には私は見解を異にする」と呆れたように答弁している。
高市総理の本音が,被爆者団体の代表らと面会など様々な場面を通して,その表情や態度に現れてきているということなのだろうか。