日本時間20日午前4時ころ、サッカー・ワールドカップ(W杯)北中米3か国大会の決勝戦が行われた。スペイン(世界ランキング2位)とアルゼンチン(世界ランキング1位)のトップランキング同士の激突に世界中が注目したが、スペインが世界屈指のストライカーのメッシ擁するアルゼンチンのシュートを僅か2本に抑え、1-0で延長戦を制し、2度目の優勝を果たした。
現地で取材したジャーナリストは、決勝戦終了後、「試合内容は、組織力、技術力で勝るスペイン代表が圧倒していたと思う。それにしても、後味の悪い試合だった。試合終了の笛が鳴り響いた直後、アルゼンチンのMFレアンドロ・パレデスがスペインのDFエリク・ガルシアを“のど輪”で突き飛ばし、さらにMFガビにも2~3発のパンチを浴びせるという信じられないような光景が展開した。また、優勝セレモニーの最中であるにも関わらず、アルゼンチン代表選手らが勝者に背を向けた態度が非常に無礼な対応のように思えた。前回大会優勝した際、アルゼンチン代表のゴールキーパーがトロフィーを股間にあてたパフォーマンスを嬉々として披露していたが、今回のアルゼンチン代表の選手の行動を見ると、W杯に出場できるような最高峰の選手の中にも、ただサッカーの才能に恵まれただけで、社会的なモラルが著しく欠如しているものがいることを改めて感じた瞬間であった。今回のW杯では試合内容以上に、政治的介入や審判の力量などピッチ内外での疑問が浮き彫りになり、今後の大きな課題となるだろう」とコメントした。
なお、アメリカのドナルド・トランプ大統領と国際サッカー連盟(FIFA)のインファンティノ会長が決勝戦を談笑しながら観戦した後、表彰式のために意気揚々とピッチに登場すると、8万人を超える観客からは歓声ではなく、大ブーイングが起きた。これは、今大会中に出場停止処分を受けた米国代表エースFWバログンの処分が1年間の執行猶予とされた問題で、トランプ氏がインファンティノ氏に直接電話したことが、政治的介入と批判された影響もあるのだろう。また、イランとの緊張がさらに高まっている中での平和の祭典への登場には、何か場違いの存在のように感じた人も多いようだ。
上記関係者は、「今回の大会で最もインパクトを残したのは、エムバペでもなく、メッシでもなく、ハーランドでもない。スペインと引き分け、アルゼンチンに接戦の末延長で敗れたカーボベルデという、突如彗星のように現れた国の代表だろう」とカーボベルデ代表を称賛する。
いずれ映画化されそうなカーボベルデ代表の大躍進であった。