高市早苗首相が掲げた衆院選公約の実現に向け,自民有志による議員連盟「国力研究会」が21日,国会内で発足した。麻生太郎副総裁や萩生田光一幹事長代行らが発起人となり,約400人の党衆参両院議員のうち,閣僚や党幹部を含む347人が同会に参加していた。
永田町関係者は,「『国力研究会』には,国政選挙に強い高市首相の党内基盤強化につなげるため,前回高市総裁と総裁選を争ったメンバーに加えて,自民党の重鎮らが一堂に会しており,今の自民党の勢いを象徴するかのような初会合であった。当初,麻生氏が会長に就任するかと思われていたが,会長には,党内融和を図るための適任者として,加藤氏(加藤勝信前財務相)が就任したようだ。麻生氏は顧問に,萩生田氏が幹事長に就任したことで,今後かなり強硬に高市首相をバックアップしようとする姿勢が伺える。また,麻生氏とは距離を置いていた武田氏(武田良太元総務相)も参加したことで,『国力研究会』での意思決定は,今後の高市政権に大きな影響を与えることになるだろう。このため,高市首相にとっては,ありがたい反面,今後の政権運営でやり難くなる面も出てくるのではないか。石破氏(石破茂前首相),岩屋氏(岩屋毅前外相),村上氏(村上誠一郎前総務相)らリベラル的な議員は参加を見送っているが,自民党内でまるで大派閥が結成されたような初会合であった」と語る。
「国力研究会」は,高市政権の公約実現を後押しする狙いがある一方で,来年秋の次期総裁選を見据えた「高市グループ」の発足との見方も広がっている。「長い物には巻かれろ」なのか,自民党には現在,衆参両院で417人の国会議員がいるが,勉強会である同会にその8割以上が参加しており,かつての「派閥解消」への動きは,もはや過去のものとなってしまったようだ。