米国防総省は8日,トランプ米大統領からの指示を受けて,未確認飛行物体(UFO)に関する資料を公開し,X(旧ツイッター)に「米国民は今や,機密解除された連邦政府のUFO文書に即座にアクセスできるようになった」と記し,「米政府全体から集められた最新のUFO映像や写真,一次資料が一カ所にまとめられている。機密取り扱い資格は不要だ」と説明した。また,国防総省はさらに「新たな資料が発見され機密解除されるたびに,数週間ごとに順次公開していく」との方針を示した。
米シンクタンク関係者は,「今回公開されたUFOに関する資料は,空を飛び回る物体の映像,謎の光に関する目撃証言,1940年代の政府文書,宇宙飛行士の記録文書,月面着陸時に撮影された画像,目撃証言を元に作成されたレンダリング画像などで,地球外生物の存在を示唆するものではあったが,個人的見解としては,その内容はバラエティー番組でこれまで放送されてきた映像を超えるものではなかったように思う。公開したのが国家機関であることで,その映像が捏造されたものではなく,真実性は高いだろうが,どの映像からも確実に地球外生物のUFOであるという衝撃や確証は得られなかった。トランプ大統領は現政権が情報公開に前向きであるとの姿勢を国民にアピールしたかったのだろうが,今の国民の情報公開への関心の高さは,エイリアンよりも,むしろ『エプスタイン文書』にあると思う。アメリカ司法省が,エプスタイン氏の捜査記録を公開したが,黒塗りが多数あったことから,共和・民主両党からの批判が噴出し,ラトニック米商務長官が6日,トランプ政権の閣僚としては初めて下院監視・政府改革委員会で証言したが,複数回島を訪れているにもかかわらず,島を訪問した経緯については『記憶にない』などと発言するなど,疑惑は膨らむばかりである」とコメントし,「UFOに関する資料」よりも「エプスタイン文書」への関心の高さを示す。
「エプスタイン文書」は、少女らの性的人身取引罪などで起訴され自殺した米富豪ジェフリー・エプスタイン氏に関する捜査資料で,その内容は世界の政財界に衝撃を与え,米司法省が大量の資料を公開して以降,エプスタイン氏との関係が暴露され,要職を辞任したり刑事捜査を受けたりする事案が相次いでいる。また,エプスタイン氏の自殺に関しては,エリート層の不正を隠すための口封じとの疑惑やトランプ大統領を含む政権関係者も多数同文書に登場するため,不都合な事実を隠蔽しようとする政権側の陰謀論が長年くすぶっており,同文書への米国民の関心は高い。その中での「UFOに関する資料」の公開。「エプスタイン文書」への米国民の関心を逸らそうとする思惑があるのではないかとの臆測も広がっている。