自民党は7日,総務会を開催し,高市早苗新総裁が新たな執行部人事を発表した。副総裁に麻生太郎氏,幹事長に鈴木俊一氏,総務会長に有村治子氏,政調会長に小林鷹之氏,選挙対策委員長に古屋圭司氏,組織運動本部長に新藤義孝氏,国対委員長に梶山弘志氏,広報本部長に鈴木貴子氏が選任された。高市氏は総務会で,「今の暮らし,そして未来への不安を何とか希望と夢に変えていきたいなと。ご指導お力添えを心よりお願い申し上げます」と述べた。

永田町関係者は,「高市氏は総裁選の決選投票で小泉氏(小泉進次郎農相)を支持した議員には役員人事の打診すらしなかったのだろうか。党役員人事に関しては,挙党体制というよりは,麻生派と旧茂木派にだけ配慮した人事となっている。高市氏は,今後閣僚人事などで政権全体のバランスを取っていくお考えなのだろうか。また,高市氏が,萩生田氏(萩生田光一・元政調会長)を幹事長代行を党の要職に起用したことで,日本中がざわついているようだ。裏金問題が発覚した後,処分を受けた議員が党幹部に起用されるのは初となる。高市氏は,『みそぎは済ませた』などと説明しているが,果たして,今の時点での処分された議員の表舞台復帰に対して,国民の理解は得られるだろうか。『自民党が崖っぷちにいる状況で,何故今?』という思いだが,国民生活を圧迫している物価高に,即効性のある経済政策を実行することで,国民の理解を得られるよう努めるということなのだろう。総裁選で自民党員の約91万人のうち約4割の支持を高市氏が受けたことが,その結果に大きな影響を与えており,高市氏の大きな自信にも繋がっているのだろうが,日本国民は約 1億2000万人おり,全党員数は全有権者数の1%にも達していないのが実情である。高市氏には日本初の女性トップリーダーとして,国民に寄り添った経済政策をスピード感を持って実現してもらいたい。それが,国民の自民党離れに歯止めをかけ,自民党を再生させる道に繋がるだろう」と女性初の新総裁にエールを送る。

 高市氏は15日召集予定の臨時国会で首相に指名された後,高市内閣を発足。26日からはマレーシアでのASEAN(東南アジア諸国連合)関連首脳会議に出席し,27日にはアメリカのドナルド・トランプ大統領が来日するため,28日には日米首脳会談が予定されている。さらに,31日からは韓国でのAPEC(アジア太平洋経済協力会議)の首脳会議に出席する。先ずは,日本初の女性首相としての高市氏の外交デビューにも注目が集まっているが,気になる閣僚人事では,「近い人」ではなく、「遠い人」を意識して,「挙党体制」を表現してもらいたいものである。