自民党は,先の参議院選挙の敗北を受けて,森山幹事長をトップとする「総括委員会」を立ち上げ,落選した候補者や有識者などから実施した聴き取りを通じて,SNSの活用を含む広報のあり方や選挙公約を検証するとともに,政治とカネの問題が与えた影響などを分析しており,この総括を来月上旬には公表するとの見通しである。
永田町関係者は,「党のリーダーとしては,衆・参議院選挙に続けて敗北したからには,それなりの責任を取るべきであろうが,裏金問題で国民の猛批判にさらされた中,自民党にとっては大変厳しい選挙情勢での戦いであったことを考えれば,よくこの程度で踏ん張ったと思う。確かに,与党で過半数を維持できなかったが,裏金問題や裏金議員には毅然と対応しようとしている姿勢が石破首相には見えるからこそ,この程度で止まることができたのではないだろうか。今の内閣支持率が上昇しているのは,石破首相への国民の期待と評価が未だ高いことの現われだろう。今,永田町では,『石破リコール』後の『入閣リスト』なる情報が飛び交っているが,そのリストには,裏金問題で処分された旧安倍派議員らが名を連ねている。世耕弘成・前参院幹事長が『官房長官』候補,西村康稔・元経産相が『外相』候補,萩生田光一・元政調会長が『幹事長』候補等々だ。この面々の実績と経験を生かして,新しい総理・総裁が生まれたとしても,果たして国民の支持を得ることはできるだろうか。むしろ今以上に,自民党が危機に瀕してしまうのが目に見えるようfだ。自民党が国民に信頼される政党として再生するためには,属人主義的ではない党内改革をオール自民党で推進すべきであり,それが国民の支持を広げることになるだろう。今の自民党議員には,目先の人事に目を向けるのではなく,先ずは党改革が最優先という『意識改革』が必要なのだろう」と現在の自民党の状況を嘆く。
総括後には,総裁選前倒しの是非に関する手続きが本格化する見通しであり,総裁選が実施されるようであれば,再び石破首相を総裁候補として推す動きもある,なお,「石破降ろし」のグループが一塊となり,誰を総裁候補として指名するかは未だ不透明な情勢である。今は「当選」することばかり考えず,上記関係者が言うように,「自民党が国民に信頼される政党として再生する」ことを,「オール自民党で推進すべき」なのであろう。それこそが,「当選」に直結するのではないか。