小泉進次郎農相が就任後,随意契約による政府備蓄米放出をスピード決断して以降,まだ一部地域ではあるものの,品薄状態だったコメ袋が大量に店頭に並ぶようになってきている。JA出身で農相経験者の野村哲郎元農相は「ほとんど自分で決めて,自分で発表してしまう。そういう大臣ですから,森山先生からチクリとやっていただかないと今後,心配だ」「やはり,(部会の)ルールというのを覚えていただかないといけないと思っている」などと苦言を呈するも,多くの国民からは小泉氏の迅速な対応を称賛する声が多く上がっている。

永田町関係者は,「『令和の米騒動』はなぜ起こったのだろうか。もともと品薄状態だったところに,南海トラフ地震の臨時情報が出された際のパニックによる買い占めで,コメ袋が店頭から全くなるという異常事態になり,品薄に拍車がかかった状況だったが,小泉氏が農相に就任後,まるでどこかに大量に保管されていたかのように,コメ袋が店頭に並び始めたのを見ると,何か大きな闇を感じるのは私だけではないだろう。小泉氏にできて,前任者の江藤氏(江藤拓前農相)にはできなかったのはなぜだろうか。おそらく,小泉氏には何のしがらみもなかったからだと思う。今回の騒動を契機に,農水省やJAに対する組織的な改革の必要性が大きくクローズアップされるのではないか。そもそも,緊急事態に国民のために迅速に対処している真最中に,何も聞いていないなどと文句を言うのは弊害に他ならず,よりスムーズにコメ対策が実現できるよう応援するのが筋だろう」と,「令和の米騒動」の闇に言及する

野村元農相の発言に関して,農林部会長を務めた経験もある小泉農相は「ひとつひとつを党に諮らなければいけないとしたら,スピード感を持って大胆な判断はできない」と反論し,「ルールは存じているつもりだ」と断った上で「今回は緊急事態。(党の部会で)じっくり議論をいただいた上でないと動けないのなら,この結果は出せない」と語った。

「令和の米騒動」の問題の核心には国民も大きな関心を持っており,野党だけでなく,与党の方々のご意見の中身も是非この機会に公の場で発信されることで,上記関係者の言う「闇」が浮き彫りになってくるのかもしれない。