「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに158の国と地域が参加する大阪・関西万博が13日開幕し,建築されたパビリオンが,社会課題の解決に向けた次世代の技術や,伝統,文化などを半年間にわたってアピールする。主催者側が「事前予約制」を強調して「並ばない万博」を目標に掲げた大阪・関西万博であったが,ある程度は予想していたものの,当日は電波障害のトラブルなどで開門前から既に長蛇の列が発生し,多くの課題が浮き彫りになった初日であった。

現地で取材したジャーナリストは,「『並ばない万博』を大きく掲げて国内外にアピールしていたものの,入場ゲートでは電波障害などでQRコードの表示に問題が発生したり,情報量が多すぎてインストールするのに時間がかかり過ぎたりするなど,会場内でも『大混雑』『大行列』を予感させるには十分なスタート時点の状況であった。しかも雨。会場内の『未来社会のデザイン』の建築には何故か屋根がないものが多く,パビリオンの外では雨宿りする場所の少ないこと。雨対策をしてこなかった来場客は会場内のコンビニに雨具を買いに行くも,ここでも数時間は待たされる大行列。人気パビリオンへの入場は諦めて,ランチタイムで飲食店へ移動するも,ランチがディナーになるほどの大混雑。トイレに行きたくなるも,そこでもまた長い時間待たされ我慢することに。何年も前から準備を始めて,莫大な予算を使っているにもかかわらず,初日の『大混雑・大行列のオンパレード』を見る限り,明らかに運営側のミスであろう。初日の来場者の中には楽しみというよりも苦痛を感じた方が多くいたのではないか。現場で大きな声で一生懸命に誘導するスタッフが気の毒に感じてきた。これから半年間開催されるので,早期に修正して『明るい万博』を目指してもらいたい」と大阪・関西万博初日の混乱ぶりを語る。

主催者発表によれば,初日の来場者数は11万9000人で,関係者らの2万2000人と合せると,14万1000人が入場したとのことである。また,日本国際博覧会協会は14日,大阪・関西万博の前売り券の総販売枚数が約970万枚だったと発表した。目標の1400万枚を達成できなかったが,前売り分も含めた会期末までの入場券販売目標は2300万枚とのことである。上記ジャーナリストが指摘するように,「明るい万博」が早期に実現できれば,来場客も増えていくことだろう。一方,内装工事などの関係で開幕日に開館が間に合わなかったインドやネパールなど5か国については依然として開館の目途は立っていないということである。

様々な課題を抱えた中での大阪・関西万博が始まった。