任期満了に伴う東京都知事選挙が20日告示され,日本のに首都・東京のトップを選ぶ,17日間の選挙戦(7月7日投開票)がスタートした。

今回の都知事選には,現職の小池百合子氏,前参議院議員の蓮舫氏,前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏,元航空幕僚長の田母神俊雄氏,タレントの清水国明氏らが立候補しているが,過去最多だった4年前の22人を大きく上回り,20日午後2時時点で56人立候補者が見込まれている。

永田町で活動する選挙プランナーは,「組織票に関しては,自民党,公明党,都民ファーストの会,国民民主党都連は小池さんを,立憲民主党,共産党,社民党は蓮舫さんを支援しており,6対4の割合で小池さんがやや有利の情勢だ。都議会選挙で自民,公明,都民ファーストの会が争っている選挙区の事情を考えれば,小池さんの組織票の一部が保守の田母神さんに流れるだろう。また,蓮舫さんにとっての大きな誤算は,共産党の熱烈な支援を受けた影響から立憲の支援組織である連合東京が小池さんの支持に回ったことだろう。一方,無党派層の動きに関しては,今後の情勢で大きく変わることも考えられるが,今の時点で集計した情報によれば,石丸さんへの注目度が急上昇しており,今回の都知事選の台風の目となる可能性が出ている。あまりにもパフォーマンスばかりが先行する小池さんや蓮舫さんから都民が離れ始めているということなのだろうか」と都知事選の展開を予想する。

今回の都知事選の最大の争点は,小池都知事の2期8年にわたる都政運営の評価であるが,政治とカネの問題や物価高騰対策,今後の少子化対策や子育て支援のあり方,多くの著名人らの反対の声も上がっている明治神宮外苑の再開発などをめぐっても,激しい論戦が展開される。