東京都の小池百合子知事は6月12日,都議会の本会議で「東京大改革3.0を進めていく,その覚悟をもって7月の東京都知事選挙への出馬を決意いたしました。これからも都民のために都民とともに,もっともっと都政の発展へと全力を尽くしてまいります」などと述べ,来月7日投開票の都知事選に立候補することを表明した。

 小池都知事の都議選出馬に関しては、iこれまでに地域政党「都民ファーストの会」と自民党,公明党が支援する方針を明らかにしており,小池都知事は「各所から様々なエールを送っていただいている」「しっかり受け止めていきたい」などと出馬する意向で調整していた。

一方,小池都知事の出馬表明に先立ち11日,都庁で“最後のフィクサー”の異名でも知られる朝堂院大覚氏が緊急記者会見を行った。

会見の内容についてはネットで配信されているので,詳細についてはそちらで確認してもらいたいが,その内容は衝撃的なもので,小池都知事と朝堂院氏の間には意外な接点があったようだ。

朝堂院氏は,小池都知事のカイロ大学卒業という学歴詐称疑惑に関して,次のように述べている。(抜粋)

「小池さんの父親の勇二郎氏は,エジプトから石油を輸入する会社をやっていたが,会社が倒産してしまう。その会社の倒産整理を引き受けたのが,私だった。私は勇二郎氏に『油を購入していたエジプトに行ったらどうだ』と提案し,私が資金援助して,カイロに日本料理店を開いた。当時,小池(百合子)さんは関西学院大学の1年生だったが,会社が倒産して学費が払えなくなったので,大学を退学して,父親ら家族と一緒にカイロに渡ったのだ」

「カイロに渡った小池知事は,1年間,アメリカンスクールに通い,その後,地元の有力者と父親の尽力でカイロ大に編入した。日本の大学では1年生だったから,カイロ大の社会学部に2年生として編入できた。それは家族も喜んでいたよ。当時のカイロ大は,名門で厳格な大学で,そこに編入できたからね」

「小池さんはアラビア語がしゃべれないし,書けない。だから,アラビア語だけの試験は,おそらく白紙だったと思う。落第して3年生には上がれなかったんだよ。それは,小池さんのルームメイトが克明に本で説明していたとおりだった。結局,小池さんはカイロ大を中退したんだ」等々。

さらに,朝堂院氏は,「真実を述べて,嘘を取り消し,出直してくれ」と語気を強めている。

永田町関係者は,「朝堂院氏は身体が大きく,独特の和装スタイルで迫力があり,かっては永田町界隈や各種イベントでよくお見かけしていた。最近の動向はあまり聞いていなかったので,久しぶりに表舞台に出てきたようだ。このタイミングでの朝堂院氏の小池さんの学歴詐称疑惑に関する記者会見には驚いたが,よほど小池さんに思うことがあっての行動なのだろう。会見内容を聞く限り、小池さんがカイロ大を首席で卒業できるとはとても考えられない。それにしても,学歴詐称疑惑に関連して小池さんはあまりに敵を多く作っているようだ。どこかの時点で改めて小池さんご本人からの説明が必要だと思う」と語る。

都知事選挙は6月20日に告示,7月7日に投開票で,立憲民主党参院議員の蓮舫氏,元航空幕僚長の田母神俊雄氏,前広島・安芸高田市長の石丸伸二氏,タレントの清水国明氏,元衆議院議員の小林興起氏など,40人以上が立候補の意向を表明していて,候補者数は過去最多になるとみられている。