男子マラソンの世界記録保持者,ケルビン・キプトゥムさん(ケニア)が11日,交通事故で24歳いう若さで亡くなったという衝撃的なニュースが報じられた。

キプトゥムさんは,昨年10月のシカゴ・マラソンでエリウド・キプチョゲ選手(ケニア)の記録を34秒更新する2時間0分35秒の世界新をマークしたばかりで,4月のロッテルダムでは夢の2時間切りに向けて挑戦する予定だった。

スポーツジャーナリストは,「事故の詳細については分からないが,報道によれば,ケニアのエルドレッドにあるカプタガット・ロードという場所で,キプトゥムさんは同乗していたガルヴェ・ハキジマナ・コーチとともに交通事故で亡くなったそうだ。キプトゥムさんは,22年12月にスペイン・バレンシアで2時間1分53秒と鮮烈なマラソンデビューを果たし,昨年4月のイギリス・ロンドンでも雨の中2時間1分25秒の歴代2位の好タイムで優勝している。さらに,10月のシカゴで世界記録を塗り替え,次は前人未踏の『サブ・ツー』の達成を世界中から期待されていたマラソン界の若きホープだった。このニュースがフェイクであってほしいと願う人も多いことだろう。マラソン界は大きな宝を失ってしまったと思う」とあまりに突然な訃報を受け入れられない様子で語った。

キプトゥムさんは,高速記録が期待されるオランダ・ロッテルダムのマラソン大会(4月開催)に既にエントリーしており,「夢のサブ・ツー」が実現することを世界中の人々が楽しみにしていた。あまり早すぎる若きマラソン界のホープとの別れに衝撃と悲しみが広がっている。