ロシアの民間軍事会社「ワグネル」の創設者プリゴジン氏がロシア軍への反乱を宣言したニュースが世界中を駆け巡り,ウクライナ情勢が大きな転機を迎えるのではないかと注目されたが,その事態も1日ほどの短時間での決着となったようだ。
在日ロシア人留学生は,モスクワ在住の親族と連絡を取ったところ,「26日は急きょ休日となり,モスクワ市内は一時,対テロ対策で市民の移動が制限され,軍用車両などにより一般車両の通行制限が行われていたとのことだが,今は日常を取り戻しているとのことである。プリゴジン氏は国防省幹部らに抗議しただけで,プーチン政権そのものの転覆を意図したわけではないので,それほど市民の間では話題になっていないようだ」と話す。
また,永田町関係者は,「ロシア国防相がワグネルを解体し,その指揮下に置こうとしようとした動きにプリゴジン氏が激怒。『ワグネルの反乱』」などと報じられ,一時はワグネルがモスクワまで200キロ地点まで進軍したことで,ロシア情勢にも大きな変化がみられるのではないかと期待していたが,ベラルーシのルカシェンコ大統領の仲介という異例の対処で玉虫色ので決着をしたようだ。しかし,今回の騒動でプーチン大統領の求心力の低下は避けられず,政権内部での権力闘争が表面化してくるのではないか」とプーチン政権の脆弱さを指摘した。
現在,プリゴジン氏の消息については何も報道されておらず,これまで通信アプリなどで頻繁に同氏がその主張を訴えてきたにもかかわらず,同氏自身による発信が全く途絶えてている状況だ。今や時の人となったプリゴジン氏。その動静には世界中の人々が注目している。