6月16日,小沢一郎氏や小川淳也前政調会長ら,立憲民主党の衆院議員が「野党候補の一本化で政権交代を実現する有志の会」(以下,有志の会)を結成した。
呼びかけ人となったのは12名。〇阿部知子〇稲富修二〇小川淳也〇小沢一郎〇鎌田さゆり〇菊田真紀子〇手塚仁雄〇原口一博〇松木謙公〇谷田川元〇柚木道義〇湯原俊二(以上,衆院議員)。
小川氏は「泉氏の発言で党内に明示的,暗示的にさまざまな違和感や危機感が広がった。それが今回,1つのうねり,大きな動きになった」と説明。「日本のため,国民のため,何が日本の政治にとってベストかを最優先に,党執行部にさまざまな検討を求めていきたい」などと語り,「現在の党に単独で(政権交代を)実現しうる十分な力量がないことは謙虚に真摯に認めつつ,他の野党とも十分に連携すべきだ」と訴えた。
また,小沢氏は「各党が全部候補を立てたのでは自民党に勝てるわけがない。一本化や野党間の協力が大事だと思っている人が大多数だ」と主張した。
なお,小沢氏は同日,自身の事務所のTwitterに,「このたび『野党候補の一本化で政権交代を実現する有志の会』を立ち上げました。野党が乱立すれば自民党を利するだけで,野党は勝てません。党内も野党間の協力と候補の一本化が大事だと思っている人が大多数です。心ある勢力を結集して自民党を倒し,政権交代を実現するために全力で闘って参ります」と表明。
この動きに対して,立憲の蓮舫参院議員は同日,自身のTwitterに「野党乱立では自民党を利する選挙になります。心ある勢力がまとまり政権与党に向き合うことが強く求められます。対象は衆議院議員とのことですが,賛同します」と反応した。
同日立憲民主が単独で提出した岸田内閣に対する不信任決議案は,日本維新の会と国民民主党が反対に回り衆院本会議で否決されており,全野党との選挙共闘の実現は困難な状況だが,「野党が乱立すれば自民党を利するだけ」ということは先の衆院選補選の結果を見れば明らかであろう。
永田町関係者は,「久しぶりに小沢氏が登場したね。今の野党の動きを見ると小沢氏のような強烈なリーダーシップを発揮する政治家が動かないとまとまらないだろう。経験豊富な小沢氏と次期リーダーの小川氏が連携すれば,新党結成など何らかの動きが期待できる。今選挙をやれば維新が伸びるだけ。解散が秋以降になったことで,立憲,社民,共産という一部野党との間での連携が小沢氏を中心に急ピッチで進められるだろう」と一部野党間での次期衆院選での共闘を期待する。
これまでに,「有志の会」に立憲民主所属衆院議員96人のうち53人が賛同したとのことで,次期衆院選に向けかつては「剛腕」とも称された小沢氏の政治的求心力の復活が見られそうだ。