欧州連合(EU)欧州議会は24日,サッカーのワールドカップ(W杯)の開催国であるカタールで,性的少数者(LGBTなど)の人権が守られていないと非難する決議を採択した。また,W杯開催に関連する建設工事などで数千人の移民労働者が死亡したとして,カタール政府と国際連盟(FIFA)に補償するよう求めた。

これに関連し,ドイツ代表が日本戦の試合前,記念撮影の際に反差別を訴える腕章の着用を国際サッカー連盟が認めなかったことに抗議し,先発メンバー11人が口を手で覆う場面もあった。

腕章には様々な色のストライプで塗り分けされたハートが描かれており,あらゆる伝統や生い立ち,性別,性自認を表現するデザインとなっているとのこと。大会前,イングランドやウェールズ,ベルギー,オランダ,スイス,ドイツ,デンマークの主将が着用を予定していたが,FIFAは21日,着用した選手にイエローカードを出す方針を明確にしたため,ドイツ代表が沈黙の抗議を行ったようだ。

日本は男女平等問題などで世界から人権後進国と言われており,LGBTや性暴力被害者にする誹謗中傷するような発言をしても,謝罪や撤回を一切しない総務政務官・杉田水脈を,岸田首相は内閣の一員として容認している。

岸田首相は24日,「老若男女,障がいのある方もない方も,全ての方が生きがいを感じられる多様性,包摂性を持つ社会の実現を目指す」と述べる一方,「過去の発言についてはご本人がしっかりと説明をしたうえで,今現在,政府の一員でありますので岸田内閣の方針に沿って取り組んで頂いていると,職責を十分に発揮して果たして頂きたい」として,杉田氏の続投を擁護している。

岸田首相が杉田氏の過去の問題発言を認識しているにもかかわらず,任命した時点で問題があるのだが,安倍元首相の国葬を国民の反対の声が広がっているにもかかわらず厳重な警備の中で行って以降,岸田首相が話を聞く相手は誰なのだろうかと考えてしまう。世界中の反差別の声の人がりに耳を傾ければ,直ちに杉田氏を更迭すべきであろう。