苫小牧市などが主催した全国高校選抜アイスホッケー大会で新型コロナウイルスの大規模クラスター(感染者集団)が発生した。
 同大会7日の準決勝直前,道外出場校が選手4人の発熱を報告し,準決勝を棄権。市は翌8日の3位決定戦も中止したが,同校と決勝に進んだ2校が対戦していなかったことから,8日午前に4人の陽性の連絡を受けたものの同日午後の決勝戦を予定通り行った。
 その結果,大規模クラスターが発生したのだ。
 岩倉博文市長は23日,市役所で記者会見を開き,「感染力に対する判断を誤った。深くおわびを申し上げたい」と陳謝。道外選手4人の感染を確認しながら大会を続行した点や,感染症拡大防止対策を定めた基本方針についても判断ミスがあったと認め,今後,岩倉市長は改めて原因究明と検証を進め,再発防止に努める方針を示し,「このような結果となり,本当に申し訳ない。日本のアイスホッケーのためにも,しっかりと取り組んでいかなければ,という考えです」と強調した。
  また,参加選手らへの事前のPCR検査までは求めていなかったに関して,岩倉市長は「PCR検査を毎日やるとなると相当な費用で,大会運営の中では無理があった」としながらも「感染力の強さを考えれば,結果論だが,検査をすべきだった」とも述べた。
   連日,デルタ株の感染力の猛威が報道される中でのこの誤った判断。政治家の判断力が感染状況を状況を一変させることを思い知らされた。対策マニュアルがなくとも,今のデルタ株による爆発的感染の現状も見れば,「中止」という判断が当然のことだろう。
  北海道苫小牧市は23日,大会は3~8日にあり,全国の26チームが参加。22日時点で道内の選手65人と教職員7人,道外の選手55人と教職員4人,大会関係者7人の感染が確認されたと発表した。
  回避できたはずのクラスターが明らかな判断ミスで発生したのだ。