辞職した東京高等検察庁の黒川弘務・前検事長の「賭けマージャン問題」が国民的な関心を集めている。 
 26日の参院厚生労働委員会で安倍晋三首相は,石橋通宏委員(立憲・国民,新緑風会・社民)が,2006年の第1次安倍政権で「賭けマージャンは賭博罪」との閣議決定がされていることを踏まえて,「賭けマージャンは賭博罪に当たるのか」と質問したことに対して,「賭けマージャンがどのような罪にあたるかは法務省に聞いて欲しい」「賭博罪かどうかは法務省が判断する」と答弁した。  
 しかし,石橋氏のご指摘通り,第1次安倍内閣での鈴木宗男衆院議員(当時)の外務省職員による賭博に関する質問主意書には,06年12月19日付で「一時の娯楽に供する物を賭けた場合を除き,財物を賭けて麻雀を行い,その得喪を争うときは刑法の賭博罪が成立し得るものと考えられる」と閣議決定しているのだ。にもかかわらず,黒川氏の処分を懲戒処分にも当たらない「訓告」処分をしたことになる。 
黒川氏の辞任でこの問題が決着ということにはならない様相だ。検事長だから軽い処分ということではないだろうが,マージャンは国民的なゲームであり,そのゲームで賭けることが罪に問われないとなれば,「賭けマージャンはOK」という誤った認識が国民の間に広まっていくことになるだろう。安倍首相の説明責任を求める国民の声がさらに強まっている。