半年近く反政府抗議デモが続く香港で24日,区議会議員選挙の投票が行われ,25日までに民主派の圧勝が鮮明になった。親中派は大物候補が相次いで敗北を認めており,香港の政治状況が急変しそうだ。
 今回の選挙は,事実上の住民投票と位置付けられ,市民の関心は高く,,290万人あまりの市民が投票し,香港史上最高の70%を超える投票率となった。
 香港メディアによれば,民主派は選挙戦で,デモに参加する若者らを積極的に擁立し,全選挙区で親中派と対決する構図をつくり,民主派が全452議席の8割を超える386議席を獲得したととのことで,国際的な関心の下,中国政府は香港政策の見直しを迫られる可能性がある。
 民主派はこの選挙の躍進で抗議行動に対する警察による弾圧にブレーキが掛かることを期待しているが,政府は24日,新たに入管や税関で勤務する150人を特別任務警察官に任命するなど,抗議活動に対して強硬姿勢の構えを崩していない。
 現在,民主派のデモ隊約100人が立てこもっている香港理工大学を警察が包囲し,緊張状態が続いているが,その対応や政府の発言次第では香港の混乱がさらに悪化する恐れが高まったといえる。 民主派の活動家によれば,国際的な関心を高めることで軍事・警察力による弾圧を回避したいとのこと。未だに出口が見えないさらに混迷する香港の政治情勢だ。