国連の関連団体は、国際幸福デーの3月20日、国連が毎年発表している国別の幸福度のランキングを発表した。
 このランキングは「所得」「健康と寿命」「社会支援」「自由」「信頼」「寛容さ」などの要素を基準にランク付けされたもので、7回目となる2019年は世界の156カ国を対象に調査をした。
 日本は2018年の54位から4つ順位を下げ58位だった。
世界幸福度ランキングのトップ10は以下のとおり。
1. フィンランド
2. デンマーク
3. ノルウェー
4. アイスランド
5. オランダ
6. スイス
7. スウェーデン
8. ニュージーランド
9. カナダ
10. オーストラリア 
 なぜ北欧の上位3か国の人たちは、幸福度が高いのだろうか? 
 一般的には、税金が高くても社会保障がが充実し安全な生活を過ごせる、医療と教育の質も高く、しかも無料である、育児休業期間も長く、雇用や失業に関する不安を軽減するような労働市場モデルが確立されている、と言われているが、近年、特に幸福度ランキングの高い北欧の国々には日常の生活にとって重要な社会構造がある「ヒュッゲ(hygge)」(デンマーク語)という伝統文化があるそうだ。
 ヒュッゲの意味は、例えば「暖かい」、「居心地の良い」、または「つながりのある」社会的交流において見られる「意図的な親密さ」と解釈することができるという。日本語であえて例えるなら「快適な空間」とでも言い換えることができるのだろうか。ほっと一息つけるような癒される居心地のいい空間・時間なのだろう。
 例えば、デンマークではありとあらゆることがヒュッゲになるそうだ。家族と家でのんびりとディナーをすることも、友人宅でコーヒーを飲みながら映画を見ることも、その友人が飾った花を眺めることも、自転車で颯爽と街を走ることも、自然を散策することも、他人にやさしくすることも、全てがヒュッゲなのだ。
 北欧の人たちは、日常生活の中に様々なヒュッゲを取り入れることで心の豊かさを培う習慣があり、これこそが幸福度ランキングの上位につながるのだろう。
 日本人が忘れ去ろうとしている本当のやさしさが北欧の人々の生活の中に根付いている。