翁長雄志知事の死去に伴う沖縄県知事選(9月13日告示,30日投票)に向け,県政与党や経済界,労働組合,中道保守勢力などで構成する「調整会議」は,後継者として自由党幹事長の玉城デニー衆院議員(沖縄3区)に出馬を要請している。
 玉城氏は,「新たなスタートラインに立ったという形で受け止めている。真剣に前向きに考えていければと思っている。できるだけ早いタイミングで表明できれば」と述べ,「沖縄の自主自立の経済への道を探り,これ以上新しい米軍基地はいらないと断言していたこと全てが翁長知事の遺志だ。遺志を引き継いでいけるよう,しっかりと深く胸におさめて決意したい」と強調し,要請受諾を表明する見通しである。
 一方,辺野古新基地建設を容認する自民党県連の出馬要請を受けて宜野湾市長を辞職した佐喜真淳氏が立候補を表明している。安倍自公政権の支援を受ける佐喜真氏は,今のところ辺野古新基地についての立場には特に言及していないが,自民党本部の重鎮らがすでに沖縄入りして選挙基盤を拡充している。
  今回の沖縄県知事選挙は辺野古新基地移設問題で世論を二分しようという選挙であるにもかかわらず,野党第一党である立憲民主党代表・枝野幸男の同選挙への意欲が見えない。枝野氏は「沖縄の皆さんで良い候補を擁立してほしい。可能な範囲でしっかり支援したい」などと語るが,タイミングを見ているのかオール沖縄への参加を表明していない。同選挙で野党を再結集して安倍・一強政権と対峙する気概は枝野氏にはないのだろうか。
 なお,故翁長雄志・沖縄県知事の県民葬は,10月9日,県立武道館で行われ,首相等の三権の長,県内外国会議員,自衛隊や米軍関係者など,約千人が参加する見込みである。