いつものようにネットニュースをチェックしていると,ユーチューブに「悪質タックルでアメフト選手が負傷」との映像が流れていた。
今や社会問題にまで発展し,毎日メディアが報道しているている日大の選手による関西学院大学のQBに対する暴力行為だ。
最初にこの映像を見たときは,「ロンゲスト・ヤード」という洋画を思い出した。
この映画では,刑務所を舞台に,アメフト好きの所長の意向を受けて,アメフト経験のある看守と囚人がアメフト・バトルを行う。権力を盾に嫌がらせをエスカレートさせる看守たちと,元NFLプレイヤーの囚人を中心に結束する個性的な囚人たちが手に汗握る試合を展開するが,試合ではルール無視の暴力行為も行われる。
ところが,ユーチューブで流れていた映像は大学の対抗試合で実際に行われた,しかも,現役学生によるプレーなのだ。「なんて危険なプレーだ」「個人的な恨みでもあるのか」とも思ったが,その後,「関西学院大学の会見」,「日大アメフト部の対応」,「被害者の父親の会見」,「加害者の会見」,「日大アメフト部の監督・コーチの会見」と事態は急展開した。
加害者学生の主張とその監督・コーチの主張が食い違っているのは報道の通りであるが,暴力行為をしなければならない決断まで追い込んだ可能性のある指導者の言動や態度や教育機関である大学がたった一人の学生に記者会見させてしまうという異常事態で,今や世界中の人々がこの問題に注目するようになってきている。日大側の会見を見ていると悪い意味での体育会系のな闇が見え隠れするとの印象を持った人が多いとのことである。
刑事告訴されたこともあり,今後は捜査機関の調査に委ねられることになるが,弱い立場の学生を支援・支持する声が全国的に高まっていることには確かな希望を見出せるようにも思えるが,加害者学生と一緒にアメフトにこれまで取り組んできたチームメイトたち。彼らは何も知らないのだろうか。
「ロンゲスト・ヤード」では,弱い立場の囚人たちは一致団結して勇気をもって権力に立ち向かうことで見事に勝利だけでなく栄光をもつかんでいた。