南北合同チームが解散した。韓国のアイスホッケー女子代表23人は,1月25日に韓国入りした北朝鮮の選手12人と五輪史上初の南北合同チームを結成。急造チームで臨んだ五輪本番では1次リーグB組で0勝3敗,1得点20失点,結果5戦全敗の最下位8位であったが,南北の選手が同じリンクで力を合わせて戦う姿は全世界に大きな感動を与えた。
 韓国と北朝鮮との「南北合同チーム」の監督を務めたサラ・マリー氏は「韓国の選手に4年間かけて教えてきたことを,北朝鮮の選手には10日あまりで詰め込まなければならならず,昼はホッケー・スティックを持ち,夜は戦術ビデオを見て選手たちと毎日を過ごした」と苦悩の一端を語っている。
 北朝鮮の選手団が26日に帰途に就き,合同チームで戦った韓国の選手と互いに別れを惜しんでいた。韓国と北朝鮮のアイスホッケー女子選手は,オリンピック期間中,まるで家族や姉妹のように過ごしたこの1か月を思い出しながら,互いに涙を流して抱き合い,別れを惜しんだ。北朝鮮の選手が涙を拭いてバスに乗り込むと,韓国の選手たちは窓に向かって手を振り,窓から差し出された北朝鮮選手の手を握り返した。バスが発車しても,韓国の選手はその場を立ち去り難い様子でしばらく立ち尽くした。
 マリー監督は「3週間ほどしか一緒に過ごしていないのにこんなに悲しくなるのだから,合同チームは本当に特別だったのだと思う」と涙ながらに語ったが,「また南北合同チームの監督を引き受ける気持ちはあるか」という質問に対しては,「少なくとも4年間の準備期間が必要になるだろう」と今回の政治主導での混乱に釘を刺していた。アイスホッケー女子の南北合同チームが今回だけで終わらず,これを機会に南北選手交流が活発化し,真の南北合同チームを結成させることが政治の役目なのだろう。4年間共に練習した南北合同チームを4年後に見てみたい。