ノーベル平和賞を受賞した中国の民主派作家・劉暁波氏が7月13日中国で亡くなった。
劉氏は2008年,中国民主化への道筋を示した「08憲章」をインターネット上で発表する直前に中国当局によって拘束された。劉氏を「国家の敵」と位置づけた中国共産党政権は懲役11年という重刑を科し,10年のノーベル平和賞授与が決まると受賞を支持する国際社会まで「敵」とみなした。
9年間も獄中にあった劉氏は末期がんを患い,ドイツでの治療を希望していたにもかかわらず,中国当局による厳しい自宅軟禁下に置かれ,中国で治療を続けていたが,最後は劉氏側の要望はかなわぬまま無念の死をとげた。
ノルウェー・ノーベル賞委員会は「早すぎる死に中国政府は重大な責任を負う」と声明を発表し,ニューヨーク・タイムズも「ある日,中国が民主化すれば天安門広場には劉暁波の記念碑が建つだろう」と評した。
しかし,欧米やそれに追随する日本の政府は,中国政府の顔色をうかがい,劉氏に関して習政権への批判は及び腰である。
劉氏の遺骨は海に散骨されたが,中国民主化へ思いは人民の中に深く刻み込まれたことであろう。
26日付の香港紙・明報によれば,劉氏に対して,サッカーのスペイン1部リーグ,バルセロナのリオネル・メッシ選手が送ったサイン入り写真が香港の支援者の元に届いたとのことである。支援者は「家族のささやかな慰みになれば」として,妻の劉霞さんに届けたいと話している。
支援者は今月初め,劉氏がメッシ選手のファンであることを知り,劉氏を元気づけるために自筆のサインを送ってくれるようバルセロナに依頼したところ,バルセロナからは送付するとの連絡を受けたものの,残念ながら劉氏の生前には間に合わなかったという。
サッカー界のスーパースターであるメッシのサイン。劉霞さんの手元に届くのだろうか。