野田政権は内閣支持率がV字回復し、代表選は「ノーサイドにしょう」と挙党態勢づくりに一所懸命だが、敗れた小沢陣営では虎視眈々と再起を窺がっているようだ。代表選で細川元総理が野田と小沢を会わせた話など代表選をめぐる裏話が披露されているが、口を鎖して悔しさを噛み締めている「秘話」もある。
小沢元代表は代表選3連敗である。第1回目は、鳩山前首相が退陣した直後の代表選で樽床を応援して菅に負けた。2回目の、昨年の参院選後の代表選は、小沢が出馬してまたもや菅に敗れたが、国会議員の票は206票対200票で僅差まで追い詰めていた。3回目の今回は5候補乱立の代表選となったが、心ならずも不本意な候補を推して敗北を喫したのである。
さすがの小沢も落日だろうといわれているのだが、小沢元代表は傘下にある、中堅議員による「一新会」、衆院一年生の「北辰会」、参院グループの3集団を統合し、小沢自ら会長になって出直すつもりでいる。
小沢は東京地検特捜部の金権政治の標的にされ、秘書3人を逮捕され、小沢は不起訴になったが、検査審査会の強制起訴で公判中である。秘書たちの一審の判決が9月26日に降りるが無罪になる可能性が大きいといわれている。小沢も検察が公判を維持できないと不起訴にしたのを、法律に素人の検察審査員が強制起訴しても、無罪になる可能性が大と言われているのだ。
小沢は無罪になると信じている。来年9月の民主党代表選挙に自分が出馬する覚悟をしている。69歳の小沢だが、77歳で宰相に返り咲いた英国のチャーチル首相に負けじと意気軒昂なのである。
今回の代表選には、関係者は沈黙しているが、絶対に負けるはずのない小沢の作戦があったのである。毎日新聞の著名なコラムニスト、岩見隆夫氏が最近、「舞台裏の西岡と輿石」という裏話を書いているが、肝心のところは、書けないのか、ネグってある。「神様が降りてくる」とは小沢の言葉だ。以下、代表選の「秘話」である。
代表選の告示9日前である。民主党の石井一副代表や輿石参院議員会長、国民新党の亀井代表が集まった席で、小沢が「民主党が一本化できる候補がいる。神様が降りてくる」と言ったのである。小沢は人心を掴む天才である。ヒントしか言わない。「神様が降りてくる」がヒントである。分かっていたのは、輿石だけである。言葉の意味は、候補者は、「神輿の石」即ち、「輿石」ということである。
輿石は、党内融和で野田政権の幹事長になっているが、元来、小沢の盟友である。参院民主党の議員会長であり、人望がある。「参院のドン」といわれている。
違憲である訳でもないのだが。これまで参院が総理大臣を出したことはなかった。参院議員が総理になるとなったら、参院民主党の100人は無条件で、輿石に投票するに違いない。党内最大の小沢グループもついているから、代表選の勝利を疑わなかったのである。
ところが、思っても見なかった前原前外相の突然の立候補である。前原は「永田町の郷ひろみ」といわれるイケメンである。世論調査の「首相にふさわしい人」ではいつもトップである。だが、外国人献金問題で、今年の3月外相を辞任している。後日を期して、今回は出馬せず野田を応援することになっていたのだ。
75歳の輿石は、49歳の若い前原に怯んでしまい、臆病風に吹かれて立候補を降りてしまったのである。次善の策を用意してあった。次の一手は西岡参院議長に擁立である。かねて話をしてあったのだが、西岡は変人である。本人は大乗り気であった。しかし、三権の長の擁立は、「奇策」だという反対があった。他に藤井裕久元財務相による2、3位構想もあったが固辞された。
やむなく鳩山前首相が持ち込んだ海江田経済産業相を担がされたが、案の定、敗北した。小沢は「泣く奴はダメだ」といっていたが、最悪の候補者だった。
「一寸先は闇」とはよく言ったものだ。前原が出馬しなければ、輿石が降りなければ、小沢の筋書きは狂わなかったのである。今頃は復権して、民主党を支配していたのである。悔し涙の小沢は再起を期している。
永田町というところは、小沢のような天才が策に溺れて敗北し、凡庸で無策な野田に勝利の女神が微笑むような「奇跡」を起こすのである。岩見氏は、武士の情けか、輿石が臆病風に吹かれたことは書かなかった。
小沢元代表は代表選3連敗である。第1回目は、鳩山前首相が退陣した直後の代表選で樽床を応援して菅に負けた。2回目の、昨年の参院選後の代表選は、小沢が出馬してまたもや菅に敗れたが、国会議員の票は206票対200票で僅差まで追い詰めていた。3回目の今回は5候補乱立の代表選となったが、心ならずも不本意な候補を推して敗北を喫したのである。
さすがの小沢も落日だろうといわれているのだが、小沢元代表は傘下にある、中堅議員による「一新会」、衆院一年生の「北辰会」、参院グループの3集団を統合し、小沢自ら会長になって出直すつもりでいる。
小沢は東京地検特捜部の金権政治の標的にされ、秘書3人を逮捕され、小沢は不起訴になったが、検査審査会の強制起訴で公判中である。秘書たちの一審の判決が9月26日に降りるが無罪になる可能性が大きいといわれている。小沢も検察が公判を維持できないと不起訴にしたのを、法律に素人の検察審査員が強制起訴しても、無罪になる可能性が大と言われているのだ。
小沢は無罪になると信じている。来年9月の民主党代表選挙に自分が出馬する覚悟をしている。69歳の小沢だが、77歳で宰相に返り咲いた英国のチャーチル首相に負けじと意気軒昂なのである。
今回の代表選には、関係者は沈黙しているが、絶対に負けるはずのない小沢の作戦があったのである。毎日新聞の著名なコラムニスト、岩見隆夫氏が最近、「舞台裏の西岡と輿石」という裏話を書いているが、肝心のところは、書けないのか、ネグってある。「神様が降りてくる」とは小沢の言葉だ。以下、代表選の「秘話」である。
代表選の告示9日前である。民主党の石井一副代表や輿石参院議員会長、国民新党の亀井代表が集まった席で、小沢が「民主党が一本化できる候補がいる。神様が降りてくる」と言ったのである。小沢は人心を掴む天才である。ヒントしか言わない。「神様が降りてくる」がヒントである。分かっていたのは、輿石だけである。言葉の意味は、候補者は、「神輿の石」即ち、「輿石」ということである。
輿石は、党内融和で野田政権の幹事長になっているが、元来、小沢の盟友である。参院民主党の議員会長であり、人望がある。「参院のドン」といわれている。
違憲である訳でもないのだが。これまで参院が総理大臣を出したことはなかった。参院議員が総理になるとなったら、参院民主党の100人は無条件で、輿石に投票するに違いない。党内最大の小沢グループもついているから、代表選の勝利を疑わなかったのである。
ところが、思っても見なかった前原前外相の突然の立候補である。前原は「永田町の郷ひろみ」といわれるイケメンである。世論調査の「首相にふさわしい人」ではいつもトップである。だが、外国人献金問題で、今年の3月外相を辞任している。後日を期して、今回は出馬せず野田を応援することになっていたのだ。
75歳の輿石は、49歳の若い前原に怯んでしまい、臆病風に吹かれて立候補を降りてしまったのである。次善の策を用意してあった。次の一手は西岡参院議長に擁立である。かねて話をしてあったのだが、西岡は変人である。本人は大乗り気であった。しかし、三権の長の擁立は、「奇策」だという反対があった。他に藤井裕久元財務相による2、3位構想もあったが固辞された。
やむなく鳩山前首相が持ち込んだ海江田経済産業相を担がされたが、案の定、敗北した。小沢は「泣く奴はダメだ」といっていたが、最悪の候補者だった。
「一寸先は闇」とはよく言ったものだ。前原が出馬しなければ、輿石が降りなければ、小沢の筋書きは狂わなかったのである。今頃は復権して、民主党を支配していたのである。悔し涙の小沢は再起を期している。
永田町というところは、小沢のような天才が策に溺れて敗北し、凡庸で無策な野田に勝利の女神が微笑むような「奇跡」を起こすのである。岩見氏は、武士の情けか、輿石が臆病風に吹かれたことは書かなかった。