福島原発事故が今なお予断を許さない中,地震,津波,放射能など未曾有の大災害に遭っても,政府,電力会社は原発の維持を計画しています。
なぜでしょうか?
一冊の本をご紹介します。「まんが原発列島」(柴野徹夫作)です。
この本の中に国民が疑問に感じている答えがあるかと思います。
参考までに,作者の前書きを一部抜粋させて頂きます。
(一部抜粋)
原発依存,きっぱりやめるとき-「憲法」を軸足に救援・復興急ごう
なんということだ!まさに全人類的かつ歴史的な危機・緊急事態である。
2011年3月11日,東北地方一帯をおそった東日本大震災,津波,世界有数の原発事故・・・。大自然のおそるべき猛威を示した天災だ。と同時に,明らかな「人災」でもある。
政府やマスメディアは,ことあるごとに「想定外」「想像をこえた」「未曾有の」災害と表現する。うっかりうなずきそうになるが,ちょっと待った!それは責任逃れの詭弁である。
地震・津波でいえば,専門家のあいだでは十分に想定されていたし,遠くはチリ津波,近くは04年,インドネシアを中心に22万以上の死者・行方不明者を出した巨大津波・スマトラ沖地震の先例もある。原発災害に至っては,心ある専門家やぼくらが30年以上も前から,重大事態が起こる危惧を,大声で警告し続けたではないか。
ぼくは1974年から約10年余,新聞記者として日本の原発に向き合ってきた。福島や宮城,福井,静岡の原発銀座を,尾行や脅迫に抗しながら潜入・徘徊・取材を重ねてきた。原発問題にこそ,日本の貧困,経済,産業,エネルギー,軍事,国家管理,生活文化など,現代日本の根幹をなす諸問題が凝縮していると感じたからである。その時々の取材成果は当時の紙面で公にしてきたが,1983年,それらをまとめて「ルポ 原発のある風景」上・下巻(未来社)を著した。本書は,それをベースに劇画化したものである。
「・・・国や企業は【安全神話】を振りまいているが,有数の地震国を,これ以上原発列島にしていいのか?」
くやしいことに,この【危惧】が,福島第一原発で的中してしまった。人類史に残る巨大事故である。各部位が制御不能におちいった原発。いまだ終息どころか,収集の目処さえおぼつかない。破局的な最悪のシナリオさえ想定され,固唾をのむ想いで世界各国からも危惧されている。
今,何より大切なのは,つぎのことを見きわめ,考え,国民的な議論と行動を展開することだと思う。その際,けっして忘れてならないのは「憲法のこころ」,その視点である。
1 とり急ぎ今,緊急に必要なことは?
●寒空のもと,今なお修羅場で苦しむ被災地の人々を,あらゆる手立てで救援するこ と。あの大量の人たちは被災者であるだけでなく,まさに人災による「原発難民」 なのだ。
●同時に制御不能状態の福島原発の暴走を食いとめる徹底的な科学的努力を,最後ま でつくすこと。
●そして,原発列島各地で今日も運転中の原発を,直ちに停止・安全点検し,巨大な欠陥商品「原発」とエネルギー政策の根幹を見直すことである。
2 日本の安全な明日を創るには?-憲法各条を完全に活かし,実施すること!
●対米従属のエネルギー政策の根本的な見直し。原発路線は,きっぱりやめにしよう。●政府から独立した原子力規制機関をすぐに設置し,監督・指導責任,権限の強化を。●政府と東京電力は,被曝作業員をはじめ,すべての原発災害被災者への災害補償を。●非核三原則を堅持・法制化し,ベトナムなど東南アジアへの原発輸出・販売をやめる。
●財界が廃止を求めている「武器輸出禁止三原則」を,あくまでも堅持すること。
●政府機関と全ての電力各社は,国民に対し,正確な情報の全面開示を。
これから子供たちとともに安全に生きぬく日本を創るために,ぼくら市民は何を考え,行動すべきかを,しっかり見きわめることが大切だと思う。