永田町プレス倶楽部


鳩山政権の今後は、民主党の小沢一郎幹事長しだいである。「鳩山内閣は小沢『『肩車』内閣だ。鳩山氏があっちへ行け、こっちへ行けと明確なメッセージを発しないと小沢氏は鳩山氏を担いだまま一人で勝手に行ってしまう可能性がある」 細川内閣で首相特別補佐をつとめた田中秀征が総選挙後しばしば口にしていることばである。肩の上に跨がる鳩山氏の両足を抱え持つ両腕を小沢氏が離せば、鳩山氏は地に落ちる。
 小沢氏は総選挙―鳩山政権誕生をうけて幹事長に就任した。旧執行部から菅直人代表代行、岡田幹事長は閣内に押し込み、小沢氏の意向を100%以上汲むという輿石東代表代行・参院議員会長だけを残す党執行体制を敷いた。国会対策は腹心の山岡賢次国対委員長を留任させた。親小沢グループは小沢派(一新会)50人を中核に、初当選組の3分の2超いるといわれる小沢系新人ほぼ100人が加わる陣容に膨れ上がった。
03年9月に、小沢氏は手兵の自由党30人ほどを率いて「私は一兵卒で。政権交代のため」の名目で民主党へ合流、それから6年。今年5月に西松献金問題で公設秘書が逮捕されたのをうけ代表を辞したものの、3か月の間をおいて、民主党の全権を握った。そればかりか308議席、戦後政権与党が獲得したことのない最多議席を持つ政権党・民主党の人事とカネを支配することを通じて、政府人事と国家資金を掌握した。まぎれもなく戦後日本政治で最強の政治権力者になった小沢氏である。鳩山首相が、小沢幹事長との「間合い」をどう取るのか。政権の命運にかかわる難問である。