米国のトランプ大統領と中国の習近平国家主席は,2日間にわたりイラン情勢や台湾問題,経済協力に至るまで幅広い課題について協議し,トランプ大統領は現地時間15日の午後,北京を後にした。
エジプトでイラン情勢を取材するカナダ人ジャーナリストは,米中首脳会談に関して,「こちらでは,首脳会談でイラン情勢,特にホルムズ海峡の封鎖がどの時点で解放されるかどうかが最大の注目点であったが,今回の首脳会談では特に進展は見られなかったようだ。もっとも,イランと友好関係にある中国が,アメリカからの要請を受けて,イラン側にホルムズ海峡の開放を働きかけたとしても,官僚国家として組織的に機能しているイラン国家は,これをすんなりと受け入れることはないだろう。イランに向けたこれまでのアメリカの軍事攻撃やトランプ大統領の軽率で卑劣な発信は想像以上にイランを怒らせていると思う。今回の首脳会談の成果は,両国のトップクラスの経営者らが今後の経済・貿易協力を確認したということで,詳細は未だ伝えられていないものの,その協議内容は中国側の思惑通りに進展したようだ。それにしても,あんなに緊張しているトランプ大統領を,これまで見ることはなかっただろう。常に輪の中心にいて,目立ちたがり屋のトランプ大統領が習主席とは真摯に,謙虚に向き合っていた姿勢は新鮮に感じられた。もっとも,中間選挙を控えたトランプ大統領は,今後SNSで首脳会談の内容を『自身の成果』として発信していくと思われるので,非常に関心をもって見ている」とコメントする。
両国がイラン情勢と台湾問題では互いに牽制し合うも,経済・貿易問題での協議では両国関係者に多くの笑顔が見られたことは大きな成果だろう。これに関連して,米中両国の実業家が出席した国賓晩餐会の会場で,イーロン・マスク・テスラCEOと雷軍シャオミ会長が一緒にセルフィーを撮影している姿が,両国間の今後の経済・貿易での発展の見通しの象徴として,SNSでは話題になっている。