『 セルフブラック 』
追い詰められたとき、
「あの時に比べたら、まぁ何とかなる」
そんな経験値による、心の余裕はありますか。
大人になると向学心に燃える、ということはまず無くなります。
何かを勉強するにも、本を読んだり、人に教わって吸収するしかない。
だとしたら、
若いうちに出来るだけ多くの経験をして、自分の物差しを広げた方がいい。
大人になったら、
オジさんになったら、
誰も教えてくれないから。
そう、
働く時間の減少は自分の成長機会を失う。
労働時間の減少は若者の成長機会を奪っていると思う。
ある時、
起業を目指している若者と話して、安心したことがある。
いまの日本におて、ハードに会社組織で働くことは、非常に勝率の高い戦略なんだそうだ。
つまり、
ホワイトな環境にありながら、自分でブラックな環境をつくって成長しようとする、セルフブラック。
働き方改革やパワハラが気になって、上司はダブルバインド状態。
ろくに部下の指導もできないし、つき合い残業どころか、つき合い定時帰り。
お互いラッキーと思うらしい。
悪い意味で、上司も若者も自分にとって都合の良い、緩い方向へ行ってしまっている。
だから、
同期の連中や競争相手は成長を迫られる機会も強制的に減少している。
そこが、チャンスなのだという。
緩くなった環境、温泉のように首まで浸かった社内の競争相手からリードを奪うことは簡単だ。
働き方が緩くなっても競争がなくなるわけではない。
誰でも仕事とプライベートのバランスを守ろうとするじゃないですか。
だけど、
仕事は将来の大きな自由を獲得するための手段だと想うのです。
本当の自由を得たかったら、
申しわけないけど、のうのうと寛いでる場合じゃない。
与えられた仕事へのチャレンジが経験と実績を生み、経験と実績が自信に変わる。
経験と実績が、自分自身への大きな評価、報酬を与えてくれる。
本当の自由は拡大されるのだ。
時間は誰にでも唯一対等なのに、
仕事ができる、できない。
目標を達成する、しない。
勝負に勝つ、負ける。
このような差を生み出しているのは、実は時間の使い方だ。
この平等に与えられた時間をどのように使うかが、
これから起きる、多くの差を生み出していると想う。
仕事とプライベートは対立概念ではないから。