声と、音 | プレミアムギターズ

プレミアムギターズ

ギターのことが中心ですが、音楽の話や、時には全然違った話題など、幅広く書いてます。
最近ライブ・レポートも増加中。今年こそは、プチ・プライベート・スタジオ計画を実現したい・・・。

 昨日、ギター弾きさんのブログ で、竹内まりやの「色・ホワイトブレンド」が紹介されていた。この曲も、とても素敵な曲だ。自慢じゃないけれど、こちとら30年前からのまりやファンである。いや、そんなことはともかく、ファンだと言っておいて何だが、聴いたのは本当に久しぶりで、素晴らしい歌声に改めてものすごく感動してしまった。


 で、ギターの音で、こんな感動は与えられるだろうか? とふと思ったのである。もちろん「No」ではない。つまり自分でもギターの素晴らしい演奏やトーンには本当に感動するし、それがボーカルを聴いた時の感動と同じものなのかどうか、という問いには意味はないだろう。


 ただ、トーン(音色)にしても、フレーズにしても、音域にしても、あるいは例えば(一人の)人の声では和音は出せないなどといったことにしても、ボーカルで表現できる幅はギターや他の楽器に比べてものすごく狭いとも言えるのに、美しい歌(人の声)を聴いた時の感動と言ったら、・・・などということが頭に浮かんできた訳である。ギターに例えるなら、ピックアップは1個だけ、かろうじてボリュームとトーンは付いているかも知れないが、エフェクターなどなくアンプに直結、ほとんどワン・トーンでずーっと勝負する様なものだろう。


 それだけ人の声というのは素晴らしい、ということは当たり前のこととして分かってはおり、それはそれとして、自分のギターも、ほんの時々でも、ほんの少しでもいいから、「いい音」を出せる様になりたいなあ、などとがらにもないことを思う春の夜であった。