ハサミの両極端 | プレミアムシザーズのブログ

今日は105000円のハサミと数百円のハサミを手掛けました。


どちらも同じ美容師用のハサミです。


数百円のハサミは突然手に入った「黒船」的品物ですが、


これを数万円で出回ってしまう場合も多々あることでしょう。



ご本人が納得の上でならOK山p


後悔をするのなら「当たり前」かもしれません。



同じ美容師用のハサミでも刃の付け方は別技術です。


段刃と甲丸の差もありますが、


それ以前の段階ができているかいないかの差でもあるので、


数百円の方が手間が掛かります。ガーン


これらは似て非なるもので、


刃付けの「基礎」から違うと考えたほうがいいでしょうチッチ!


砥石はもとより、手順も力加減も、


そして大切な「切れ味」の方向性によっても


順番や工程が細分化してしまいます。



しかし、それらをまともにやると高価なハサミになってしまい、


最大の特徴である「安さ」を失ってしまいます。


できるだけ簡略化した直球技術で、


その後の研ぎも想定してそこそこのレベルに安定させます。


これって「手抜き」ではなく「技術革新」くらい言いたい方法ですチッチ!



面白いのが、製造時に何処を省略したかや、


安くするための努力を解明することから入る部分チッチ!



コナン君になった気分で推理します。きゃー


まぁ、今ではほぼ一瞬で判断するのですが、


数年前では2時間くらいは当たり前だった歴史や、


数時間かかって、結局潰しただけといった、


「大失敗」があるからなのです。



「一瞬」とはいっても、


その一瞬の間にこれらの経験した失敗やら秘策が


記憶の中でパラパラアニメの早回しみたいに廻り、


最適なページだけを数ページ選び出し、


並べ替え、それが工程となるんですね。



本当に失敗だらけでそこから導き出した成功群が、


経験値となって支えてくれているんですね。



苦労をして本当に良かったぁ~・・・。