緑の中で | premierスエマツナミのブログ

premierスエマツナミのブログ

ブログの説明を入力します。

美しい緑に雨が降り注ぐ5月10日の早朝、末期の胃癌で闘病していた父が自宅にて眠るように息をひきとりました。

はじめは我慢して痛みがないと言ってトイレにも自力で歩いて行っていた父も、日に日に痛みや嘔吐が増して動けなくなり、元々痩せていた体が骨と皮のように痩せていきました。

自宅での介護は想像以上に大変なものでしたが、訪問の看護師さんや介護用品の業者の方などが親身になって助けてくださり、なんとか最後まで家族で看取ることができました。
助けていただいたみなさんや励ましてくださったみなさんに本当に感謝しています。

余命1ヶ月から3ヶ月と言われた父は、わずかな飲み物と輸液だけで4ヶ月がんばりました。


海外に住む三男の弟を待って3日後に通夜となり、自宅で父の遺体と過ごしました。
その日の夜は、長男と次男と三人で夜更けまで泣きながら父の前でたくさんの話をしました。

最後の夜、父と過ごす夢をみました。
父と並んで石を積み上げた不思議な道を歩きながら、3日間過ごせたね、話せてよかったねと話し、父が
「じゃ、そろそろ行くね。優希と翔と民生(孫の名前)を頼むね」
と言って、じゃ最後にと手を握ると、
「わー!触れたね、感触があるね!」
とお互いに驚きながら手をしっかり握ったところでふわーっと、温かい光りに包まれたようにゆっくりと目を覚ましました。
手のひらに父の手の温かい感触が残っているようでした。

きっと私達と一緒に話をしたりしながら過ごしていたんだと思います。

海外に住む弟の1歳の子供は、父が亡くなる頃の時間に上を見ながら
「ジジ、バイバイ!」
と何度も言いながら手を振っていたそうです。

他にも親戚や友人に不思議なことがあったそうで、自由な魂になって、みんなに会いに行ってたんだねと話しました。

 
そして初七日を終え、少しずつ日常に戻っていっています。

お父さん、たくさんの愛情をありがとう。
またどこかでめぐり逢いましょう。



雨上がり。
実家の庭の父が好きだった紫陽花に、小さな花の蕾がたくさん顔を出していました。