「恩寵のエネルギー、シャクティ・プラーナ(プラナーナ)による波動共鳴-瞑想会に在宅参加して起きたこと」
 
ナーナ先生、いつもありがとうございます。
先日、瞑想会に在宅で参加した時に感じたことを、ご報告させて頂きましたが、今回も同じく、瞑想会に在宅で参加した時に起きたこと、感じたことをご報告させて頂きます。
過去に、数年に渡り、ナーナ先生によるサットサンガや個人セッション、キヨ先生によるチャクラ・クリアーセッション、サードアイ・クリアーセッションなどを受けさせて頂きましたが、その時にも感じたこと(プラナーナのエネルギーによる「波動共鳴」)が、在宅参加の瞑想会中にも起こっていて、プラナーナによる「波動共鳴」については、以前にもご報告しましたが、遠隔であっても、同じような感覚が生じるので、エネルギー(波動)には、距離は関係がないように感じています。
これまでそれが何故起きるのか?その仕組みについて考えたことがなかったため、シャクティ・プラーナであるプラナーナの恩寵のエネルギーの力のお陰であることは充分に承知していましたが、そのことを掘り下げて理解することもなく、ただ単に、感謝はしても、起きることに身を任せてきただけでした。
しかし、今回は、その時の様子を少し冷静に観察してみたところ、新たな発見(気づき)がありましたので、ご報告させて頂きたいと思います。
特に、ナーナ先生の個人セッションなどで、直接シャクティ・プラーナであるプラナーナのパワフルな恩寵のエネルギーに与った時は、直ぐに、お尻辺りにハッキリと強いエネルギーを感じ、そのエネルギーが次第に脊柱に沿って上って行き、脳に到達する頃には、意識が朦朧として来て、心身共にとても気持ち好くなり、その後そのエネルギーは更に強まり、やがて身体全体が上に引っ張られるような感じになり、宙に浮きそうな感覚になります。
それは、まるで頭上から強力な磁石で引きつけられるような感じで、今回の在宅参加での瞑想会では、そのエネルギーの流れを細かく観察してみることにしたのですが、それで気づいたことがありました。
少し長くなりますが、とても嬉しい発見でしたので、ご報告させて頂きたいと思います。
ナーナ先生のHPに掲載されているプロフィールには、ナーナ先生は、数年前にクンダリニー覚醒をされた、ということが書かれていましたので、このクンダリニーとはどういうものなのか?という知識を得るために、クンダリニーに関する本を何冊か読んだのですが、その中で、クンダリニーを目覚めさせる行法として「クンダリニー・ヨーガ」というものがあることを知りました。
それは、ヨーガの修行の中でも、素人が独学で実践するには難しいため、師の元で修行するのが望ましいということで、この行法を実践している人は、他のヨーガに比べると、それほど多くはないようで、あまり知られていないと思いますので、少し補足説明させて頂きます。
その行法のポイントは、「クンバカ(止息)」と「バンダ(締め付け)」と言われるもので、「クンバカ(止息」は、息を長時間止めること、「バンダ(締め付け)」は、肛門、腹筋、喉を締め付けて、呼気で取り込んだプラーナ(生命エネルギー)を逃がさないようにすることです。
「クンダリニー・ヨーガ」では、この両者を使って、呼気で体内に取り込んだエネルギーを、最終的には頭頂のサハスラーラにまで上げ、頭頂部にある霊穴と呼ばれるブラフマランドラを通って、この宇宙の絶対的な存在であるブラフマンと合一させることが、行の目標になっているようです。
何故「クンダリニー・ヨーガ」は、このような過酷とも言える行法をするのか?という点ですが、詳細な説明は、ヨーギーとして多くの著書を遺されている本山博さんの「密教ヨーガ」という本から抜粋して、少々長いですが、ご紹介させて頂きます。
『チャクラを通じて、または呼吸を通じて摂取されたプラーナ(生気、生命エネルギーの根源的なもので、広義のプラーナ)は、ナディ(プラーナの経路)を通じて身体の各部分にゆきわたり、各部分はそれぞれちがった臓器や組織を働かせる生気、生命エネルギーとなります。
ところで、ヨーガでは、身体を5つの部分に大きく分けます。
したがって、その5つの部分に応じてプラーナも5つに大きく分けられ、それを、五風(気)と呼んでいます。
五風(気)とは、プラーナ(呼吸風)、アパーナ(下風)、ヴャーナ(媒風)、サマーナ(等風)、ウダーナ(上風)の5つです。
これら5つの生命力は、いったい、身体のどの部分に存在し、どんな働きをするのでしょうか。
まず、プラーナ(これは狭義のプラーナで、広義のプラーナは五風の総称となります)ですが、これは、だいたい咽頭と横隔膜の間の領域(心臓の領域を含む)に存在し、呼吸作用、言語作用などをコントロールしています。
さらに、心臓の機能をもコントロールするように思われます(これは私の意見です)。
アパーナは、ヘソより下の領域に存在し、大腸、腎、膀胱、生殖器、肛門などの働きをコントロールし、大小便の排泄などを行わせます。
ヴャーナは、身体のすみずみに満ちわたって、身体の連動をコントロールし、同時に、生気を身体全体に拡散させ、身体の各部分を調和のとれた状態に保ちます。
サマーナは、ヘソの領域に存在し、消化、同化作用をつかさどります。
ウダーナは、喉より上の領域、および手足に存在し、5つの感覚器官と、脳の働きをコントロールし、また、エネルギーの上昇作用をつかさどります。
たとえば、のぼせる、頭が熱くなるなどという現象はこのウダーナの上昇作用が強いためです。
ウダーナは、一方では上昇風であると言われています。
これは、ヨーガ行の精神集中、瞑想、三昧の段階を通じて、プラーナとクンダリニー・シャクティが合一すると、その根源的エネルギーは、スシュムナ(脊柱に沿ってあるエネルギーの太い管)中の各チャクラを通過、上行して、頭頂のブラフマンの門(ブラフマランドラ)を通じて上昇し、体外に去ります。
そのとき、体の束縛を離れて、真我が自由になり、一つの悟りを得るといわれています。
このプラーナとクンダリニーの合一した根源的エネルギーがスシュムナを上行し、ブラフマンの門を通じて体外に上昇するのは、ウダーナの上昇の働きによるのです。
したがって、ウダーナは単に、感覚や思考をコントロールするばかりでなく、悟り、心の進化という宗教的世界ともかかわりがあるのです。』
つまり、この本山博さんによる五風(気)の説明と、「クンダリニー・ヨーガ」の行法を合わせてみますと、クンダリニー・シャクティを目覚めさせるプロセスが浮かび上がってきます。
先ずは、アパーナ気(臍から肛門の間の気)の下向きのエネルギーが肛門から抜けて行かないように、肛門の締め付け(ム―ラ・バンダ)によって、エネルギーの漏れをストップして上向きに変え、喉の締め付け(ジャーランダラ・バンダ)を行うことで、プラーナ気(鼻から心臓の間の気)のエネルギーを下げ、クンバカ(止息)をすることで、臍の部分にあるサマーナ気と上がったアパーナ気と下がったプラーナ気を結び付け、腹筋を締め上げて(ウディヤーナ・バンダ)、結び付けた3つの気(エネルギー)をスシュムナ管の中に入れます。
次に、スシュムナ管に入ったエネルギーはスシュムナ管を駆け上り、喉より上のウダーナ気と合流して、ウダーナ気の上向きの流れに乗って、クンダリニー・シャクティ(エネルギー)をサハスラーラまで上げ、ブラフマランドラを通過させるというプロセスを辿ることが、「クンダリニー・ヨーガ」の最終目標のようです。
こんなに複雑なプロセスを理解するだけでもかなり大変ですが、明らかな成果を感じられるようになるまでには、厳しい鍛錬が必要なようで、実際に実践となると、大抵の一般人は躊躇してしまうように思われます。
今回、ご報告したかったことは、ナーナ先生のプラナーナの恩寵のエネルギーに与ることで、このシャクティ(エネルギー)の上向きの流れが、クンバカもバンダもしないにも拘わらず、自然と私の身体に起きた、ということです。
ナーナ先生のように、スシュムナを上昇したエネルギーが、ブラフマランドラを突き抜けて、体外へ去るというクンダリニー覚醒は起きていませんが、プラナーナの恩寵のエネルギーによって、この私の身体に起きていることは、正に、「クンダリニー・ヨーガ」で語られているクンダリニー・シャクティの上昇にそっくりで、今のところ、それ以外には考えられないでいます。
それなのに、何故、そのことに今まで気づかなかったのか?と言うことですが、それは、私自身はヨーギーでもなく、「クンダリニー・ヨーガ」で説かれている行法をやったことが無かったため、まさかその私に、クンダリニー・シャクティの上昇が起きるとは思ってもみなかったからです。
そう言えば、クンダリニー・シャクティが上昇した後は、いつも身体が非常に軽くなって、浮遊感を感じたり、身体感覚が希薄になったり、消えたような感覚が起きたり、何も努力しないのに、自然と意識がマインドフルネスの状態になったり、という、ちょっと不思議なことが起きていました。(詳細は、2018年4月18日にアップして頂いた感想文「シャクティ・プラーナでマインドフルネスに!」という記事をご覧下さい)
何よりも、全身がプラーナに満たされると、大量のエネルギーを供給してもらったような感覚になり、心身ともにスッキリし、とても元気になります。
そして、心は、穏やかで幸せに満ちたものになり、リラックス感が続き、理由のない至福感に満たされます。
「クンダリニー・ヨーガ」で説かれているような難しい行法を実践しなくとも、ナーナ先生の恩寵のエネルギー、シャクティ・プラーナである「プラナーナ」に波動共鳴することで、クンダリニー・シャクティが自然と目覚め、そして、宇宙の神秘や真理に目覚めていくということが起きるならば、それこそ、慈悲深い神の恩寵、神の愛であり、ナーナ先生にも、神さまにも、心から有り難いという感謝の気持ちが湧いて来ます。
磁石ではない金属も、磁石で強くこすったり、長い間磁石に接触させると、磁力を持つようになるそうで、それに似た現象が、ナーナ先生の恩寵のエネルギー、シャクティ・プラーナ(プラナーナ)で起きているような気がしています。
まだまだ道の途中であり、この感想文も途中報告ですが、シャクティ・プラーナであるプラナーナの恩寵のエネルギーのパワフルな力を実感しております。
遠隔であっても、このような場を提供して下さっていることに、改めて、感謝申し上げます。
ナーナ先生、いつもありがとうございます。
これからも、どうぞ、よろしくお願いいたします。
(以下に、2年前に翻訳して出版しましたスワミ・ラーマ著「聖なる旅―目的をもって生き、恩寵を受けて逝く」の一節が、今回の気づきと内容が重なることに気づきましたので、ご参考までにご紹介させて頂きます)

(羽沼真理世)

『体を離れるためにヨーガ行者は、クンダリニーという眠っている蛇の力を目覚めさせ、このエネルギーはスシュムナの通路に入ります。
それは眉間の間の2つの花弁の蓮の花であるアジナ・チャクラまで上がります。
ここでヨーガ行者はプラーナとして知られる体の他のすべての生命エネルギーを集めコントロールします。
彼は、自分の意識を現世的な存在感や感覚、5つの下位のチャクラから引きだします。
彼はアジナ・チャクラに、それから次第にクラウン・チャクラであるサハスラーラに向かって集中します。
頭頂に集中している間、彼は泉門(ブラフマランドラ)を通り体を離れ、最終的に絶対的ブラフマンの領域まで上ります。
ブラフマランドラは、アートマンとの合一のときにのみ開きます。
そしてその合一は心の中に変動がなく、願望もなく、恐れも執着もない超越状態であるサマディを通して可能です。』
(スワミ・ラーマ著「聖なる旅―目的をもって生き、恩寵を受けて逝く」