東京周辺で暮らし始めて4年程。
それまでは日本各地を転々とし、田畑を持てる田舎に移住先を探していた。
結果、その旅はどうにも立ち行かなくなり、一旦地元群馬に帰ることになったのだが、そこからまたスタートを切り、今に至る。
近頃やっと気付いたのだが、都会の暮らしが本当に合わないらしい。
人混みは好きな方だったが、どうやらお祭りや楽しい集まりは好きで、通勤電車などはとにかく苦痛を感じていた。
しかし、そのことに気付かなかった。
日々溜め込んでいた負の感情や、様々なものから纏わりつくもの。
以前はジャンベという楽器で、解き放っていたのだが。
いつの間にかライフスタイルは全く変わり、過去の自分を基準にして自分というものを思い込みで作っていた。
今の自分は、安定した暮らしも出来ず、体力も経済力も落ち、交遊関係もなくなり、夢も希望も持てなくなっていた。
自信を失くしていた。
兎に角、どんな現状であれ、それに気付くこと。
気付くことで、癒されてるのだ。
辛い過去を人に話せるまでに時間が係ったりするが、客観的に話せるようになれば、心に溜まったものは洗い流されていくのだろう。
何より、気付くことだ。