最近実家を訪ねる機会が少し増えてきた。
訪ねる度の大きな疑問。
「なぜ、年を取ると来訪者に物をあげたがるのか」
すこし前までは、なかなか訪ねることができず、
こちらの都合でいきなり寄ったりして、
ちょっとした菓子折りを持っていくも、
とにかく何かをくれようと、あちこち探しかき集め、
帰りには「海老で鯛を釣る」状態で家路に。
自分たちの為に楽しみに買った物も食料も
やんわり断っても「いいから持っていきなさい!」と。
きっと珍しく訪ねた私への喜びの気持ちだろうと
不義理を反省しつつ両手いっぱいに受け取っていた。
でもそれが、訪ねる頻度があがっても変わらない。
今日もまた、両親の好きな和菓子を片手に訪ねたけれど
頂いたばかりのクッキーやジュレなどで倍に膨らんだ袋を
持ち帰ってきた。
戦争を経験して、分け合うことが身についているのか、
(両親はキリスト教徒ではない)
物があふれることに罪悪感があるのか、
単に喜んでもらいたいという気持ちの表れなのか、
本当にわからない。
昔から人に分けてというのはあったけど、最近の比ではない。
謎。
もうすでに親からはたくさんのもの、ことを受け取って
こちらが恩を返す時期だというのに、
こうして色いろなものを分け与えられ、それだけでなく
健康その他で心配をかけている自分が申し訳なくて。
「またいつでも来てね」と送り出され駅に向かい歩くうち
あれをあげた、分けた、持たせた‥を
笑顔で「うれしい」「ありがとう」と言って受け取ることが
小さな恩返しになっているのかなと、
もしや親からすると「菓子が海老」で
「私の訪問が鯛」なのかなと…図々しいかな、納得する夕暮れ。
大村でした。