少し前、所属するメンタルケア学術学会主催の『被災者支援のあり方』という研修講座に参加しました。
東日本大震災で移住をやむなくされた方々を元気づけよう、支援しよう、とりわけ家にこもりがちな方々に外に出て種々の活動に参加して頂こうと試みたが、なかなかうまくいかない。
心の支援をというのも、孤立感、孤独感、放射能という先の見えない終わりが見えないものへの不安から無気力になっている方々は「話なんか聞いてもらってもしょうがない」との反応。
何が問題だったか。
支援者側の「助けてあげたい」「お気の毒」・・・そういう上からの姿勢、気持ちが敏感に感じ取られて大なり小なり反発を生起したのが一因ではないかと。
そこで被災者の方々の得意とするもの、趣味、過去の経験などの情報を集めて、それを活かせるよう指導者やリーダーになって頂いたり、要は役割を持って頂くことにした。
すると参加者が増えて活気が出てきたとのこと。
「生きる気力」・・・自分が何か、誰かの役に立つ。やることがある。やりたいことがある。できればそれが誰かに認められる。それが自分はいていいんだ、これでいいんだという自己肯定感につながり、生きる気力になるのではないか。
「生きている意味がわからない」「つまらない」「自分なんて」と嘆き、悶々とした、辛い日々を過ごしている人がたくさんいる。私も経験している。
どんな小さなことでもいい、ゴミ拾いでも、お年寄りの荷物持ちでも。自分にできること、得意なこと(周囲に期待したほどの評価を得られなかっただけで自分はダメだと思っていることも実は強みだったりする)を今一度考えて、その芽を育ててみては?
大村より
*自己肯定感・・・自分自身の存在を長所だけでなく短所も含めて肯定する感覚