名前からみると結構大層な
結婚1年
30代前半の女医
不妊治療を受けるにあたり
普段知らない事を勉強してまとめるため
治療の経過をまとめるため
ブログにしています
ごゆっくり
人工授精(IUI)について
人工授精とは
採取した精液を処理して運動性の良好な精子を回収して子宮内に注入する治療法である。
タイミング法と同様に経腟超音波検査による卵胞発育モニタリングと血中や尿中ホルモン測定により厳密な排卵予測を行い、それに合わせて人工授精を行う。
タイミング法を一定期間行っても妊娠に至らない機能性不妊で適応となる。タイミング法での累積妊娠率は6周期でプラトー(=それ以上変化がほぼない)に達するとされる。
排卵障害がないにもかかわらず1年間の定期的な性交を継続的に行っているが妊娠成立しない女性では、TIによる1周期あたりの妊娠率は0~5%と低いことがわかっている。
そのため、3~6周期のTIで妊娠成立に至らない場合にIUIへのステップアップを検討する。
さぁ皆さん一緒に
…step up!!!
適応
精子の量的、質的異常
射精障害、性交障害
精子頚管粘液不適合
機能性不妊
少なくとも2回以上の精液検査で,WHOの定めた精液検査の基準値を満たさない場合に適応となる。
WHOのサイト PDFダウンロードがめちゃくちゃ重い。
一言でいうと、検査した精子に正常から下に外れたところがある人。
人工授精での妊娠率についての論文
(一部単語が解らず不完全ですが)
女性の年齢、排卵誘発剤の使用、精液中の平均総運動性精子数が重要な要因であった。
精子の閾値は1000万(それ以上だと成立しやすくなる)。
一方、体外受精の場合、精子数は関係なく女性の年齢だけが臨床妊娠と進行中の妊娠の両方にとって重要な予測因子であった。
1000万というのは他にも似たような論文がありまして、こちらの論文では900万としていました。
→洗浄後の総運動精子数が900万以上で最も妊娠率が高く、その数の減少に伴い妊娠率は直線的に低下していくとされている。
洗浄後総運動精子数900万未満では生殖補助医療(ART)へのステップアップを検討する必要がある。
絶対ないわ…そんなにないもん…
人工授精の妊娠率
こちらでお勉強
IUIによる1周期あたりの妊娠率は5~10%程度。
累積妊娠率に関しても4~6周期でプラトーに達する。
妊娠例の88%は4周期以内で妊娠成立していると報告されている。
41歳以上ではIUIによる1周期あたりの妊娠率は0~5%程度と極端に低くなる。
→
理想は3~4周期、長くても6周期までにARTへのステップアップを検討
せちがらいねぇ
精子数少ないんやから直接子宮内投与にしてもらえれば確率あがるんでは?とまたまた期待していたわけですが。(いつだって何にだって期待する子)
期待しすぎず、淡々とコンディション整えていきましょう。
排卵予測と人工授精施行のタイミング
色々なクリニックのホームページを見ていると、施設により様々なようですが。
経腟超音波で卵胞発育モニタリング→卵胞が18mm以上になったら血中・尿検査で黄体形成ホルモン(LH)を測定。
LHサージが確認された→当日または翌日にIUI
LHサージの有無を確認できない場合
血中エストラジオール(E2)値測定→血中E2値が200pg/mL以上となっていればヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)を投与→翌日にIUI
私の場合、特に採血とか尿検査あるとか言われなかったので、おそらくエコーだけで判断するのかなと。
他の症例ではわかりませんが、私の場合完全に体外受精ありきで進んでいるので、まぁつなぎにやっとくか〜くらいなのかな…と思っています。