まったくの予想外でした。
映画『プリキュアオールスターズ 春のカーニバル』
私は当初、この作品は単なる「ビデオクリップ集」的なものになるのだろうと思っていました。
それはCMでダンスシーンがメインであることを予告していたし、『New Stage』のようなストーリーものにすると40人ものプリキュアを登場させるには限界があるように思えていたからです。
しかし実際に蓋を開けてみると、私は2つのことに驚かされました。
1つは土台となる物語が存在していたということ。
各キャラのセリフの有無は別として、ダンスシーンを上手く使い全てのプリキュアにスポットライトを当てながら、実はその裏で恐ろしい計画が進行しているというストーリーはサスペンス的で、良い意味で予想を裏切られました。
そんな中、私はそのダンスシーンで不覚にも涙が止まらなくなってしまいました。
それはもう「プリキュア=泣き」という条件反射のせいだけではなく、各ダンス毎に挟まれる回想シーンに当時の思い出がよみがえり、胸が熱くなってしまったのです。
(桃園ラブが東せつなの近況をかたる場面や、レジーナやシャルルのカットはほとんど号泣でした)
楽しいはずのダンスシーンで泣くなんてバカみたいだと思われるでしょうが、実は少なくとももう一人同じところで泣いている人物がいたのです。
その人物とは、春野はるか。
そう、『GOプリンセスプリキュア』の主人公です。
彼女はその涙の理由をこう語っていました。
「こんなに沢山のプリキュア達が今まで頑張ってきたのかと思ったら、なんだか胸が熱くなっちゃって‥」
正にその通り。
プリキュア達だけではなく、今までこの作品に関わってこられたスタッフさんや声優さん、作詞家さんや作曲家さんなど、数えきれない程沢山の人達がこの「プリキュア」を支えてきてくれました。
私はこの映画こそプリキュア10周年を締めくくるに相応しい最高の作品ではないかと思ったのです。
本当にこの映画に出会えて良かった‥
ところがです。
これがもう1つの驚きなのですが、この映画に対する世間一般の評価があまりにも低い。
実は私も途中不安を感じ、プリキュアを初めて観る人がこの映画をどう評価するか少し気になったのですが、まさかここまで低いとは思いませんでした。
確かに観ていて気になる点はいくつかありました。
例えばダンスシーンを途中で切ったりしたので子供達が一緒に踊れなくなったり、声優としては素人のお笑いタレントを重要な役に起用したため集中することが出来なくなったり‥。
でもこの時期のプリキュア映画は、ある意味「お祭り」です。
プリキュアが全員集合するだけで、もうそれだけでミラクルなのです。
ですから、まだこの映画をご覧になっていない方で本当にプリキュア好きの人以外は、ハードルを少し下げて観ていただければそれなりに楽しんでいただけるのではないかと思います。
来年はミュージカル仕立てになるという噂の『プリキュアオールスターズ』。
私も暖かい目で見守っていきたいと思っております。
ただ、この映画『プリキュアオールスターズ 春のカーニバル』のサントラは絶対にオススメです。
なんと言っても、まさかの「キュアメタル」ですから!!
