今回のブログは習志野営業所の機能訓練指導員の野崎が書かせいただきます。前回のように些かややこしい話になってしまいますが付き合っていただけると幸いです。
立位姿勢と筋活動について
前回は重心、重心線、支持基底面を説明し、そこからどのような状態が安定した立位姿勢なのかについて話をしたので、今回は立位姿勢についてもう少し掘り下げることにします。
さて人間の日常生活における課題は、立位姿勢またはそれから派生する姿勢で行われています。それ故に、立位姿勢の定位と安定性は重要のようなものとなります。前回、安定した立位姿勢とは、重心線が支持基底面の中心に来るほど安定すると述べました。重心線を支持基底面の中心に保つためには複数の筋肉が持続的に収縮を行う必要があります。
①立位姿勢での脊柱と筋活動
立位姿勢では重心線が前後に偏移しないように背筋をしっかりと伸ばしておく必要があります。脊柱を帆柱、筋肉を張り網と置き換えて考えた場合、脊柱を体幹の前後の筋肉を用いて両張り網のような形で支えているイメージをする方が多いでしょう。しかし実際は一方向(後方)からの片張り網で支えられている状態にl類似しています。この脊柱を後方から支えている筋群が脊柱起立筋群です。そうなると体幹前面の筋肉は脊柱を支えるのに関係ないのでは?思った方もいるでしょうが、体幹前面の腹筋群も脊柱を支えるのに重要な役割を果たしています。内・外腹斜筋、腹横筋は収縮することによって腹部の内圧を高め脊柱を固定することができるのです。特に腹横筋は腹部周辺を包み込むように存在している筋肉のため天然のコルセットと呼ばれることもあります。
②立位姿勢における下肢の筋活動
下半身でも立位姿勢を維持するために持続的な筋肉の収縮が行われています。大腿部では、大腿二頭筋と大腿四頭筋が非持続的に活動し、下腿部では下腿三頭筋(腓腹筋、ヒラメ筋)が持続的に活動しています。
さて色々と述べましたが、ぶっちゃけて言うと安定した立位姿勢を維持するには多数の筋肉の活動が必要であるということです。しかしこれでは「筋肉なんていっぱいあるからどれが重要なのか分からないよ!?」という状態に解剖学の知識がない方々はなってしまいそうなので立位姿勢を保持するために主として用いられる筋肉をピックアップします。
重力に逆らって立位姿勢を維持する抗重力筋のうち頸部筋、脊柱起立筋、大腿二頭筋、ヒラメ筋といった筋肉が立位姿勢を維持するのに特に重要となっており、これらの筋肉のことを主要姿勢筋といいます。
さてでは今回はここまでとさせていただきます。拝読ありがとうございました。
あとこの話を見て、自分はまだまだ若いから、背筋をまっすぐ、足もまっすぐのビシッとした姿勢をとっていても平気だと考えたあなた、そのような姿勢を長時間維持すると下肢の筋肉が過緊張を起こして循環障害を起こしてしまいますよ。またエネルギー消費量が休めの姿勢より約20%も増加するので疲れやすい姿勢とも言えます。一定の姿勢を長時間保持するときは、わずかでも姿勢を変化させると筋緊張のバランスが変わり筋肉の血液循環は促進されるので筋肉の疲労が軽減されます。立位姿勢を快適で長続きさせるためには休めの姿勢を取って片足づつでもいいのでしっかりと左右の足を休ませるのが大事ですよ。