天気の良い日はリードをつけて
今日も朝から良い天気。
ここ数日、風がとっても冷たくて寒い日が続いていたけど、今日はなんだかお日さまがポカポカしていて、いい気持ち。
窓から見下ろすサクラの花も満開だ。
僕はなんだか、お散歩に行きたくなってきた。
ねぇ、ぷれこ。
お散歩に行ってみない?
「くまきち、本気なの?」
ぷれこはビックリしていたけれど、僕は自ら進んで首を出した。
さぁさぁ、早くリードつけてよ。
ぷれこは目を真ん丸(それは僕のトレードマークなんだけど)にしながらも、ブルーの地に雲の模様がついたかわいいリードをつけてくれた。
本当は首輪とおそろいだった雲のリード。
僕が外の音を怖がって、なかなかお散歩ができないでいたうちに、おそろいの首輪はすっかり小さくなって、今は青と白の縞模様の首輪になってしまったけれど、色的にはおそろいなんだ。
僕は、爪をたてることもなくスルスルっとぷれこの肩までのぼり、ぷれこの腕のなかにしっかりとおさまった。
今日はキャリーがなくても大丈夫だよ。
ぷれこは、また目を皿のように見開いている。
ぷれこは、おっかなビックリだったけど、僕はぷれこの腕に抱かれたまま、おとなしくドアを出た。
エレベーターにも冷静に乗った。
エントランスのドアを開けると、やっぱり車の轟音が響いてきたけれど、もう大丈夫。
前回2度のお散歩で、この音はいつもしてるものなんだってわかったから。
お日さまを浴びながら、ぷれこは歩いた。
僕は、路地から突然出てくるかもしれない車に用心して、いいコでぷれこの腕のなかから景色を眺めた。
公園はぷれこの足で徒歩1~2分。めちゃめちゃ近いんだ。
今日は、お花見仕様なのか、公園には提灯がいっぱいぶら下がっていた。
夜桜もキレイかもしれないね。
だけど、酔っぱらいのオジサンたちがいっぱいいると、ちょっと怖いかな。
「あ~、いいお花見日和だね」
ぷれこも上機嫌で、僕をベンチにおろした。
「くまきちが、こんなに大人になったなんてねぇ」
ぷれこは嬉しそうに目を細める。
僕は、今日で生後満5カ月。明日から6カ月目に入る。
人間でいうと、8~9歳。
ちゃ~んと分別がついてるし、もうこのぐらい立派にできるのさ。
僕は、ベンチの匂いをクンクンとかいでから、地面へと第一歩を踏みしめた。
ぷれこと歩調もピッタリに、公園の周りにある生け垣を探索し、花壇のお花の匂いをかいだ。
これなら、リズムとスウィング
といっしょに、駒沢公園を散歩できるかもしれないね。
花林糖さん
といっしょに散歩して、カオシロさんやブチコさんにご挨拶してから、mitexさん
ちへ行ったマーロにも、会いにいけるかもしれないね。
僕の夢がまたひとつ、膨らんだ。
見上げれば、やっぱり、満開のサクラ。
「くまきち」
なんだよ。
「あのさー」
なんだよ。
「いくら今日が4月1日だからって」
…………なんだよ、いいじゃんか。
「ちょっとぉ、調子に乗りすぎなんじゃない?」
あぁぁぁぁ、せっかくいいところだったのに。
みんな、ちょうど本気にしてきたところじゃないか。
エイプリルフールをバラすなんて、
ぷれこ、反則だよ!!
2006/4/1
