スコ猫くまきち日和+ -113ページ目

目覚め


クゥおばちゃんとボクの距離は、帰省10回を経てもいっこうに縮まらない。



スコ猫くまきち日和+

これは去年夏の写真だけど、この冬もせいぜいこんなものだった。



クゥおばちゃんはボクのことが好きじゃない。

いや、恥ずかしいだけかもしれないんだ。

ずーっと母猫トムばあちゃんに守られて、

17年半もの間、深窓のご令嬢できたんだからさ。


だけどね


トムばあちゃんを亡くしたショックが癒えた夏のころから

クゥおばちゃんに少しずつ変化が見え始めていたんだ。

ボクは見逃さなかった。

たとえば、トイレでも……



スコ猫くまきち日和+-夏
クゥネコ ホント、くまきちってイヤなコねむかっ トイレにまでついてくるなんて

 

スコ猫くまきち日和+-夏


ボクは早くクゥおばちゃんと仲良くなりたくて、田舎に帰るといつも

クゥおばちゃんが行くところ、行くところ、ついて回る。

ストーカーなんて言われたってかまわないさ

近付かなければ何も始まらないだろ


だけど、クゥおばちゃんはなかなか警戒心をとかなくて

ボクが近くにいると、トイレが終わってからも出てくることができない。

トイレのなかに座り込み、そのまま動けなくなっちゃうんだ。


ネコ あんたがどけば、出てけるのっむかっ


ボクはけっこう気の長いオトコだから、クゥおばちゃんがトイレに座り込んだら

ボクも座り込んで、いっしょに待機する。

クゥおばちゃんの行くところ、行くところに着いていきたいから

ちょっとくらい待つなんて、なんてことないのさ。


クゥおばちゃんはどうにもこうにも動けなくなって

ニャーニャー鳴いて助けを呼ぶ。

そこで、ぷれこが仕方なくトイレからクゥおばちゃんを抱き上げて救出する。

クゥおばちゃんはボクの頭の上を通りすぎて部屋へ戻る。

そんなことが何度か繰り返されていたんだ。


ところが、この日のクゥおばちゃんはちょっと違った。

ボクがよそ見をしたすきに……

 

スコ猫くまきち日和+

ネコ い…今だわっ


立ち上がって……。



スコ猫くまきち日和+
くまきちにゃー あ、クゥおばちゃん、出るの?


それは一瞬のことだった。



スコ猫くまきち日和+
にゃー おっ、自分で飛び出してきたぞ




スコ猫くまきち日和+-クゥの逆襲
にゃー ぎゃ、逆襲かっっ
 
 



スコ猫くまきち日和+
にゃー 捨てゼリフまで吐いてるゼ……




スコ猫くまきち日和+



結局、このあとまた、ぷれこに救出されたクゥおばちゃんだったけど

この日を最後に、クゥおばちゃんはボクが目の前にいても

ボクの横をすり抜けて、トイレから出てくるようになったんだ。


もう、ぷれこの助けなんかいらない。

トムばぁちゃんがいなくたって怖くない。

クゥおばちゃんは、この日から自立に目覚めた。



スコ猫くまきち日和+
ボク、感動しましたっ


クゥおばちゃんは、この春で満20歳

人間でいえば90歳越えだ

そんな年になっても、変わろうと思えば変われるんだね。


去年の夏の間は、ボクが家にいるのがイヤで

1日のほとんどをお外で過ごしたクゥおばちゃん。

一度は家出騒ぎを起こして、

ぷれこやぷれこ母、そしてブログを読んでくれたみんなを心配させたクゥおばちゃんだったけど

この冬は、一度も家出することなく

自分の部屋で、自分の猫ベッドでくつろいでいた。



スコ猫くまきち日和+
ネコ この寒さで、外に追い出されてたまるもんですか


ボクがすぐ近くの椅子の上でお昼寝していても


スコ猫くまきち日和+
にゃーシャッター音がうるさいんだよむかっ安眠妨害だっ


姪っこにあやされて、コロコロ遊んでいても


スコ猫くまきち日和+
にゃーう~ん、そこそこ。肉球はやさしく触ってね



クゥおばちゃんは動じることなく、落ち着いていたよ。

スコ猫くまきち日和+
ネコ だけど、くまきちは今でも嫌いですから



クゥおばちゃんが警戒モードでさえなければ

ボクも落ち着いていられる。

ボクらは、ぷれこたちがお出かけしているときでも

同じ部屋で過ごすことが多くなった。

この冬、ボクとクゥおばちゃんの間にはちょうどいい距離ができた。




PS

これまでのボクとクゥおばちゃんの距離をおさらいしてみると


2006夏 夏の思い出 くまきちvsトムばあちゃん総まとめ(クゥおばちゃんもちょっと出てます)

2007年夏 クゥおばちゃんと急接近

2007年夏 クゥおばちゃんとボクの距離 その1

2007年夏 クゥおばちゃんとボクの距離 その2

2008年夏 クゥおばちゃんとボクの距離

2008年冬 田舎生活

2009年夏 クゥの憂鬱 (実は、今日の記事はこの続きです・笑)


一進一退って感じかなぁ